この記事のポイント
- いつ:日本発売は2026年9月4日(グローバル発表は9月3日、ベルリン)
- 何が:Dysonの新ロボット掃除機シリーズ「Nurovi」が登場。日本で買えるのは「R2 Nurovi Wash+Dry」(直販145,900円)のみで、吸引専用の「R1 Nurovi Dry」は価格・発売日とも未定
- 価格の位置:従来機「360 Vis Nav」の発売時189,200円(税込)は下回るが、ロボット掃除機のカテゴリ全体では上位価格帯
- 技術:Twin-captureシステムで大きなゴミと微細なホコリを吸い分け、最大21,000Pa(日本展開の2機種の数値。上位機R3は30,000Pa)
- お手入れ:自動ドックが最大90日分のゴミを密閉収集し、ゴミ捨ての手間を減らす
145,900円のR2 Nurovi Wash+Dryは9月4日発売、Twin-captureで大ゴミと微細ホコリを吸い分ける
Dysonのロボット掃除機新シリーズ「Nurovi」のうち、日本で先行発売されたのは吸引+水拭きの複合機「R2 Nurovi Wash+Dry」だ。発売日は2026年9月4日、直販価格は145,900円とされる(価格.comニュース、家電Watch)。
R1・R2に共通するのが「Twin-capture」システムだ。これは大きなゴミと微細なホコリを別々の吸引口・機構で回収する仕組みで、大きなゴミはブラシで機械的に掃き込み、モーターの吸引は微細なホコリの回収に集中させる。この分担によって、モーター最大吸引力は21,000Paに達すると価格.comニュースが報じている。Paは吸引力の単位で、数値が大きいほど吸引が強いことを示す。
自己位置推定・環境マッピングにはdToF LiDAR(光の往復時間から距離を測るレーザーセンサー)を採用しているとみられる。ラインレーザーやエッジセンサーとの併用構成の詳細までは確認できていない。
21,000PaはR1・R2の数字。30,000Paの上位機R3は日本に来ない
Nuroviシリーズのグローバル発表は、2026年9月3日にベルリンで開催された「Dyson Unveiled」イベントで行われ、Jake Dyson氏が登壇した(PR TIMES、PR Newswire)。日本展開が発表されたR1・R2は、このグローバル発表のうちの一部にすぎない。
グローバルにはさらに上位のモデル「R3 Nurovi Spot+Scrub UV」が存在する。AI画像認識とUV光・緑色照明を使って約200種類の家庭内の汚れ・物質を識別するとされ、汚れが取れるまで同じ箇所を往復して清掃する機能も持つという。
さらに70℃の温水ローラーと最大30,000Paの吸引力を備えるとされる(T3、TechRadar)。発売は2027年早期を予定し、価格は未定だ。
注意点は、「21,000Pa」と「30,000Pa」が同じNuroviシリーズでも別モデルの数値であることだ。日本で買えるR1・R2が21,000Pa、日本未発売のR3が30,000Paであり、シリーズ名だけを見て30,000Paの吸引力を期待すると食い違う。
いま買えるのは水拭き付きのR2だけ——吸引専用R1は価格も発売日も未定
日本展開の2機種は機能面でも明確に分かれる。R1「Nurovi Dry」は水拭き機構を持たない吸引専用モデル、R2「Nurovi Wash+Dry」は吸引と水拭きを両方こなす複合機だ(Dyson公式製品ページ)。
現時点で日本で買えるのはR2のみで、R1については価格・発売日のいずれも公表されていない(価格.comニュース、Yahoo!ニュース)。水拭き機構を省いた分R2より安価になる可能性はあるが、具体的な価格差やスペック上の違い(バッテリー駆動時間など)は現時点の情報からは分からない。
水拭きパッドが三角形なのはなぜか:回転しても幅が変わらない「ルーローの三角形」
R2の水拭きパッドには「ルーローの三角形」と呼ばれる形状が採用されているとみられる(Phile Web、Dyson公式製品ページ)。円の弧を組み合わせた曲線三角形で、円形や正方形と違い、回転させても常に一定の幅を保てる図形として知られる。
この特性を活かし、パッドが回転しながら(回転の中心をずらして)偏心的に動くことで、円形パッドでは届きにくい四角い部屋の隅や壁際まで拭き取り軌跡を伸ばせる設計だとされる。ロボット掃除機の水拭きパッドは丸形が多いため、拭き残しやすい隅・壁際をどう減らすかは各社の工夫が分かれる部分であり、Nuroviの形状選定はそこへの回答という位置づけになる。
ゴミ捨ては最大90日に1回、自動ドックが密閉収集を引き受ける
R1・R2はいずれも自動ゴミ収集ドックとセットで運用する。ドックは吸い込んだゴミを密閉式のダストビンに衛生的に集め、最大90日分をまとめて保管できるとされる(家電Watchは見出しで「90日ゴミ捨て不要なサイクロンドック」と明記している)。毎回のゴミ捨てから解放される点は、日々の掃除機がけの手間を減らす実利につながる。
R2についてはドック側で水拭きパッドの洗浄にも対応するとみられるが、この点を明記した一次情報は確認できていない。ドック内部のサイクロン数や、温水洗浄・温風乾燥の具体的な温度値も同様に確認が取れていない。本記事では裏の取れた範囲(密閉収集と最大90日というサイクル)にとどめ、未確認の数値は断定しない。
360 Vis Navは発売時189,200円だった。145,900円をどう見るか
145,900円という価格は、Dyson製品の中で見るか、ロボット掃除機のカテゴリ全体で見るかによって印象が変わる。
Dysonの従来主力ロボット掃除機「360 Vis Nav」は2023年5月23日発売で、発売時価格は189,200円(税込)だった(価格.comニュース、corriente)。水拭き機構と自動ゴミ収集ドックを備えるR2の直販価格145,900円は、単純比較でこれを4万円以上下回る。ただし360 Vis Navの189,200円は税込表記、R2の145,900円は税の扱いが明示されていない「直販価格」表記であり、差額をそのまま受け取れるとは限らない。
一方、同じく自動ゴミ収集ドックと水拭きに対応する競合機を見ると、Roborock Qrevo L(59,800円)やQrevo Curv 2 Flow(89,800円)といった価格帯がある(価格.comランキング)。145,900円はこの価格帯より明確に上に位置する。つまり「Dysonの中では値ごろになったが、カテゴリ全体では依然として上位価格帯」という2つの見え方が同時に成り立つ。
そのうえで、なお分かっていないことも残る。
- 販路:複数の報道が「直販価格145,900円」と表記しており、家電量販店での取り扱いがあるかどうかは断定できない
- 既存シリーズとの関係:Nuroviが360 Vis Navの後継にあたるのか併売されるのかを示す一次情報は見当たらない
以下は日本展開の2機種と、参考として日本未発売の上位機R3を並べた比較だ。
| 項目 | R1 Nurovi Dry | R2 Nurovi Wash+Dry | R3 Nurovi Spot+Scrub UV(参考・日本未発売) |
|---|---|---|---|
| 日本発売 | 未定 | 2026年9月4日 | 未定(グローバルのみ・日本展開なし) |
| 価格(直販) | 未定 | 145,900円 | 未定(2027年早期発売予定) |
| 水拭き機構 | なし(吸引専用) | あり(ルーローの三角形パッド) | あり(70℃温水ローラー) |
| 最大吸引力 | 21,000Pa | 21,000Pa | 30,000Pa |
| 特徴的な検知機能 | Twin-capture | Twin-capture | AI画像認識+UV光で約200種の汚れを識別 |
| ゴミ捨てサイクル | 自動ドックで最大90日 | 自動ドックで最大90日 | 記載なし |
R3のスペックは海外メディアの報道に基づくもので、日本での取り扱いは発表されていない。
判断の分かれ目は、Twin-captureや三角形パッドといったDyson独自の設計に、カテゴリ相場との差額を払えるかどうかになる。逆に自動ゴミ収集ドックと水拭きという機能だけを求めるなら、より低い価格帯にも選択肢はある。
まとめ
日本で今買えるDysonの新型ロボット掃除機は、145,900円の「R2 Nurovi Wash+Dry」1機種のみだ。従来機360 Vis Navの発売時189,200円は下回るが、自動ゴミ収集ドックと水拭きに対応する機種は6万円台から存在し、カテゴリ全体では上位価格帯にあたる。21,000PaはR1・R2の数値であり、Nuroviシリーズ全体の数字ではない点も覚えておきたい。R1の価格・発売日、販路、既存シリーズとの関係など未確定の情報が多く、続報が出た時点で改めて追う価値のあるトピックだ。
編集後記
私は、R2 Nurovi Wash+Dryの145,900円という価格が、Dysonの従来機と比べれば値ごろに見えても、カテゴリ相場と並べると景色が変わるところに面白さを感じました。水拭きパッドにルーローの三角形が使われているらしいという話にも、地味に唸ってしまいます。
— CODE. 編集部
- Source:価格.comニュース(1)
- Source:価格.comニュース(2)
- Source:家電Watch
- Source:PR TIMES
- Source:PR Newswire
- Source:Yahoo!ニュース
- Source:Dyson(1)
- Source:Dyson(2)
- Source:Phile Web
- Source:T3
- Source:TechRadar
Photo: Dreame Vacuum Cleaner on Unsplash

