この記事のポイント
- いつ:2026年7月18日、上海の「WAIC 2026」で予約受付を開始。8月発売予定
- 何が:Honor初の「Robot Phone」。本体上部に可動ジンバルを内蔵した、世界初のスマートフォン
- 誰が:Honor(CEOの李健氏が公開)
- なぜ重要:4自由度のメカニカルジンバル+200MPカメラ+ARRIとの協業(LogC対応)という、他に例のない組み合わせ
- 読者は何をすべきか:現時点の発売は中国先行。グローバル展開・価格・日本での発売はいずれも未確定なので、続報を待ちたい
Honor「Robot Phone」予約受付開始 — 何が発表されたのか
Honorが、初の「Robot Phone」の予約受付を2026年7月18日に開始しました。8月の発売に向けた正式な一歩です。発表の場は上海で開催された「WAIC 2026(世界人工知能会議)」で、CEOの李健氏が自ら製品を公開しました(gizmochina)。
すでに量産(マスプロダクション)にも入っており、可動ジンバルと200MPカメラを備えることが確認されています(gagadget)。
予約はどこで始まったのか
予約はWAIC 2026での披露と同時に、全販売チャネルで開始されました(TechNode)。発売は中国が先行し、それ以外の地域での展開は現時点で未定です(Lowyat.NET)。
「Robot Phone」とは何か — 本体から現れる可動ジンバルの正体
「Robot Phone」最大の特徴は、本体上部に内蔵された可動ジンバルです。ここで言うジンバルとは、カメラを支えて揺れを打ち消す回転台のこと。それを筐体の中に組み込んだのは、このスマホが世界初とされています。
この機構は4自由度(4DoF)のチタン合金製メカニカルジンバルです。4自由度とは、上下・左右・回転など4方向にカメラを物理的に動かせるという意味。通常は筐体内に格納され、起動時に約0.8秒で展開し、360度のトラッキングに対応します(Pandaily)。
通常の手ブレ補正と何が違うのか
一般的なスマホの手ブレ補正は、映像を電子的に切り取って近似的に補正する電子式(EIS)や、レンズ/センサーをわずかに動かすセンサーシフト式が主流です。Robot Phoneはカメラそのものを大きく物理的に振る点が異なり、CIPA基準で5.5段、歩行時に96%のブレを補正するとみられます(Pandaily・リーク段階)。CIPAとはカメラ映像機器工業会の手ブレ補正の測定規格で、「5.5段」は手持ちで大幅に遅いシャッターでも止められる、という目安です。
カメラ性能 — 200MPと「ARRI協業」が意味すること
カメラの主役は、4Dジンバルと組み合わさった200MPのメインカメラ(23mm・f/1.6)です。これに加えて200MPのペリスコープ望遠、50MPの超広角を組み合わせたトリプル構成とみられます(GSMArena・公式フルスペックは未公開)。ペリスコープ望遠とは、光をプリズムで折り曲げて筐体内に長い光路を確保し、高倍率ズームを実現する仕組みです。
特筆すべきは映画用カメラの老舗メーカーARRIとの協業です。HonorとARRIは2026年3月1日のMWC 2026で戦略的技術協業を発表し、ARRIの映像制作技術「ARRI Image Science」をスマホに初めて適用しました(ARRI公式)。
この協業により、スマホとして初めてLogC(ログC=映画制作で使われる、白飛び・黒つぶれを抑えて後処理の幅を広げる記録方式)をRAWレベルで扱えます。編集ソフトDaVinci ResolveのARRI LUTワークフローにネイティブ互換します(CineD)。これはスマホで映像制作を行う層(VLOGやショート動画の制作者など)にとって、撮影した素材をそのまま編集ソフトに持ち込み、色調整の自由度を保ったまま仕上げられることを意味します。
基本スペックまとめ — 確定情報とリーク情報を分けて読む
現時点では公式のフルスペックが未公開のため、確定に近い情報とリーク段階の情報を分けて読むのが安全です。下表に整理しました。
| 項目 | 内容 | 確度 |
|---|---|---|
| チップ | Snapdragon 8 Elite Gen 5 | 確定寄り |
| ディスプレイ | 1.5Kフラットディスプレイ・狭額縁 | 確定寄り |
| 有線充電 | 120W(中国3C認証で確認済) | 確定寄り |
| メインカメラ | 200MP・4Dジンバル(23mm・f/1.6) | 確定寄り |
| バッテリー容量 | 6,000mAh(7,000mAhシリコンカーボンとの異説あり) | リーク段階 |
| 無線充電 | 50W | リーク段階 |
| ディスプレイ詳細 | 6.3〜6.4インチ 1.5K LTPO OLED | リーク段階 |
120W有線充電のみが中国の3C認証で裏取りされており、バッテリー容量や無線充電はまだリーク段階です。ここは発売時の公式発表で確定を待ちたいところです。
いつ・どこで買えるのか — 日本での発売は未定
結論から言うと、確実なのは「8月に中国で発売」という一点です。米国では提供されず、グローバル展開と価格はいずれも未確定です(Gadget Hacks)。日本での発売については、現時点でどのソースにも言及がなく未確定です。
「global launch」表記の正しい意味
一部の報道には「global launch(グローバルローンチ)」という表記が見られます(TechNode)。ただしこれはWAICという国際的な場での「お披露目」を指す用法とみられ、各国での実売=地域展開が確定したという意味ではありません。「8月に中国で発売、グローバル展開は未確定」と読むのが正確です。
まとめ
確定している事実は、(1)2026年7月18日に予約受付が始まったこと、(2)8月に中国先行で発売されること、(3)世界初の内蔵可動ジンバルを備えること、(4)ARRIとの協業でスマホ初のLogC対応を実現したこと、の4点です。
一方で、カメラ全体のフルスペック、バッテリーなどの詳細、価格、そしてグローバル展開と日本での発売時期は、いずれもまだ未確定です。可動ジンバルという新機構が実機でどこまで効くのか、続報を待ちたいところです。
編集後記
スマホの中からジンバルが0.8秒で立ち上がり360度追いかけてくれる、と聞いて、私はつい機構を想像して手が止まりました。カメラの進化はレンズやセンサーの話だと思い込んでいましたが、Honorの「Robot Phone」は動く仕組みそのものを筐体の内側に隠したのだと気づかされます。日本発売が未定なのは少し残念ですが、8月の中国発売でどんな映像が上がってくるのか、静かに待ちたいですね。
— CODE. 編集部
- Source:gizmochina
- Source:gagadget
- Source:TechNode
- Source:Lowyat.NET
- Source:Pandaily
- Source:GSMArena
- Source:ARRI公式
- Source:CineD
- Source:Gadget Hacks
Photo: Rafa Sanfilippo on Unsplash

