Anker初のディスプレイ搭載10ポートハブ「A210C」は16,990円。2画面2K/240Hzが出るかは手元のPCのUSB-C次第

デスクでUSB-Cハブに2台のモニターと周辺機器をつないだ環境のイメージ
目次

この記事のポイント

  • いつ:アンカー・ジャパンが2026年10月6日に国内で販売開始。価格は16,990円(税込)
  • 何が:「Anker Nano USB-C ハブ (10-in-1, 240Hz, Display)」(型番A210C)は、10ポートと、電力・速度・温度などを表示する前面ディスプレイを備えた、Anker初のディスプレイ搭載USB-Cハブ
  • 誰に:2画面で2K/240Hzを出したい人。出せるかどうかは、手持ちPCのUSB-Cの対応状況で変わる
  • なぜ重要:80Wのパススルー充電には給電用の電源が関わり、総額が16,990円で収まらない場合がある
  • 読者は:買う前に、手持ちPCのUSB-Cの映像規格と、給電用の電源を用意できるかを確かめる

2画面で2K/240Hzを出せるかは、PC側のUSB-Cの映像規格で決まる

公式ニュースによると、映像出力は最大4K/144Hzまたは2K/240Hzで、2画面の同時出力に対応します。映像出力用のポートはHDMI 2.1とDisplayPort 1.4の2つです。

注意したいのは「2画面とも2K/240Hz」の条件です。Anker US側の製品ページの記載では、ホストとなるノートPCのUSB-Cが、DisplayPort 2.1とDSC 3:1に対応している場合に限られます。DSCは映像データを圧縮して送る仕組みで、3:1はその圧縮の比率を指します。つまりこの数字はハブ単体ではなく、手持ちのPCとの組み合わせで決まります。

国内の発表資料に同じ条件文があるかは未確認です。条件を満たさないPCで何が起きるか(解像度やリフレッシュレートがどう下がるか)も、確認できた資料にはありません。確かめるなら、PCのUSB-C端子の仕様欄に「DisplayPort 2.1」「DSC」の記載があるかを探してください。

構成使うポートPC側に求められる条件出典
2画面で各2K/240HzHDMI 2.1+DisplayPort 1.4USB-CがDisplayPort 2.1とDSC 3:1に対応Anker US側の記載
最大4K/144HzHDMI 2.1またはDisplayPort 1.4記載を確認できていない国内発表資料(出力値のみ)

10ポートの内訳は映像2・給電入力1・USB 4つ・有線LAN・SDカード2

10ポートは、映像出力2、給電用1、USB 4つ(Cが1、Aが3)、有線LAN、カードスロット2の構成です。前面にUSB-C(10Gbps)とSD・microSDの3つ、背面に残りの7つが並ぶとされます。公式資料にあるのは各ポートの上限値だけで、総帯域などの数値は確認できていません。

ポート数上限(速度・電力)
DisplayPort 1.41最大4K/144Hz
HDMI 2.11最大4K/144Hz
給電用ポート1最大100W入力・PCへ最大80W出力
USB-C1最大10Gbps
USB-A1最大10Gbps
USB-A2最大5Gbps
イーサネット1最大1Gbps
SDカードスロット1公式表記の数値は未確認
microSDカードスロット1公式表記の数値は未確認

給電用ポートは、「DC入力」と書く媒体と「USB Type-C」と書く媒体があり、端子の種別は未確認です。SD・microSDの速度は、海外メディアのNotebookcheckが最大104MB/sと記載していますが、国内の公式表記は未確認です。

外付けSSDをつなぐなら10Gbpsの2口、残りのUSB-Aは5Gbpsです。有線LANは1Gbpsまでなので、それ以上の回線速度を使う人は別の手段が要ります。

80Wのパススルー充電は給電用ポートへの100W入力が前提とされる——充電器の同梱は国内で未確認

「パススルー充電」は、ハブを経由して接続したノートPCを充電する機能です。公式の説明では、給電用ポートに最大100Wを入力することで、ノートPCへ最大80Wのパススルー充電ができるとされます。

国内の同梱品として確認できたのは、吸着シート付きマグネット式スタンドだけです。充電器やUSB-Cケーブルが付くかは未確認です。参考までに、米国ではゲーム『VALORANT』とのコラボ版も販売されており、米国Amazonの掲載は標準版・コラボ版とも「No Charger」表記でした。100W級の電源が別途必要になる可能性があります。

米国での価格は、標準版が99.99ドル、コラボ版が109.99ドルで、日本の価格とは別枠です。

前面の窓には出力電力・転送速度・本体温度・接続エラーが出る

国内媒体の報道によると、前面ディスプレイには各ポートの出力電力とデータ転送速度、本体温度がリアルタイムで表示されます。接続が不良のときはエラーメッセージも出ます。

給電が足りているか、どのポートが遅いか、熱がこもっていないかは、これまでOSの設定画面や別のアプリで調べる項目でした。本機は、それらを本体側で見られる作りです。表示される4項目は、次のような場面で役立ちます。

  • 出力電力:充電が遅いとき、十分な電力が届いているかを疑う場面で見る数字です。
  • 転送速度:外付けSSDなどの転送が遅いとき、どのポートで速度が出ていないかを見分ける手がかりになります。
  • 本体温度:長く使って本体が熱いとき、熱がこもっていないかを確かめる数字です。
  • 接続エラー:機器が認識されないとき、接続不良が原因かを疑う入口になります。

設定は、ブラウザで開くWebアプリで行うと国内媒体は伝えています。ただし海外メディアのNotebookcheckはAnkerのスマホアプリにも触れており、設定手段の公式の呼称は未確認です。ほかにポモドーロ(集中)タイマーや、画像のスライドショー表示などの機能があるとされます。ディスプレイのサイズと解像度は公表情報では確認できていません。

本体は約130×56×50mm・約370g。Anker公式・Amazon・楽天で買える

サイズは約130×56×50mm、重さは約370gで、色はダークグレーとシルバーです。重さについては、海外メディアのNotebookcheckが300gと記載しており、国内の公表値(約370g)と食い違います。対応OSはAnker US側の記載でWindows 10/11とmacOSです。型番はA210Cで、国内製品ページがあります。

日本版は5月27日の発表時点で「今秋発売・16,990円」と予告されていたため、価格は予告どおりです。販売はAnker公式、Amazon.co.jp、楽天のアンカー・ダイレクト店で確認できましたが、在庫やクーポンは未確認です。

2画面で2K/240Hzを出したいなら、先にPCのUSB-Cの仕様欄で映像規格を確かめてください。PCへの給電まで任せたいなら、給電用の電源を手元で用意できるかが分かれ目です。

まとめ

A210Cは16,990円で、Anker初の前面ディスプレイ付き10ポートハブです。買う前に確かめたいのは3点です。PC側USB-Cの映像規格、給電用の電源の有無、手持ちの周辺機器とポートの相性です。

価格の見え方は、給電用の電源を別に買うかどうかで変わります。国内の同梱品や2画面の条件は、国内の製品ページとお使いのPCの仕様欄で確かめられます。

編集後記

A210Cは16,990円ですが、2画面で2K/240Hzが出るかどうかは手元のPCのUSB-C次第、という点がいちばん印象に残りました。前面ディスプレイで電力や温度が見えるのは楽しそうですが、仕様欄を確かめる前に気持ちが先走りそうで、私も少し自分に注意したいです。

— CODE. 編集部

Photo: Sebastian Bednarek on Unsplash

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