MOONDROP「EVO 2」は16,650円で有線イヤホンを無線化できるが、発売時点で使えるのは0.78mm 2ピンだけ

着脱式ケーブルのコネクタ部分が見える有線イヤホンのイメージ
目次

この記事のポイント

  • いつ:2026年10月5日に国内発売
  • 何が:有線イヤホンを完全ワイヤレス化するイヤーフック型の DAC/アンプ。価格は16,650円(税込)
  • 誰に:発売時点で対応するのは 0.78mm 2ピンのリケーブル対応イヤホンのみ。FitEar / MMCX 用のフックは「今後発売予定」
  • なぜ重要:初代で不満の多かった駆動時間が、単体で最大15時間、ケース併用で最大60時間に伸びた(いずれも公称値)
  • 読者は何をすべきか:まず手持ちイヤホンの端子を確認する。MMCX / FitEar なら、フックの発売時期と価格が出るまで待つ

イヤーフック型DAC/アンプで有線イヤホンをTWS化。10月5日発売・16,650円

水月雨(MOONDROP)の「EVO 2」は、有線イヤホンの端子に取り付けるイヤーフック型の DAC/アンプです。DAC はデジタル音声をアナログ信号に変換する部品、アンプはその信号を増幅する部品を指します。これを内蔵することで、リケーブル(ケーブルの付け替え)に対応する有線イヤホンが、完全ワイヤレス(TWS)イヤホンとして使えるようになります。

国内発売日は2026年10月5日、価格は16,650円(税込)です。内容はPR TIMES のリリースや価格.com ニュース、PHILE WEBなどの国内報道で確認できます。なお国内リリースは「EVO 2」表記ですが、海外流通や一部の国内報道では「EVO II」も使われています。

自分のイヤホンは使えるか。端子の見分け方と、待つべき人・今すぐ買える人

EVO 2 はイヤーフックのコネクタ部が交換式で、イヤホン側の端子に合わせて付け替える作りです。標準で付くのは 0.78mm 2ピン用で、海外ショップの hifigo も標準は 0.78mm 2ピンと記載しています。FitEar と MMCX は、イヤホン側のケーブル着脱端子の規格名です。価格.com ニュースによると、この2規格向けのフックは「今後発売予定」で、発売時期と価格は公表されていません。

端子規格発売時点の対応備考
0.78mm 2ピン対応(標準)発売日から使える
MMCXフックは今後発売予定時期・価格は未公表
FitEarフックは今後発売予定時期・価格は未公表
その他確認できていない記載を確認できず未確認

端子の見分け方の目安は次のとおりです。イヤホン側の接続部が小さな受け穴(ソケット)2つなら、0.78mm 2ピンの可能性があります。2本のピンがあるのはケーブル側のプラグです。MMCX は、丸いスナップ式のコネクタです。FitEar の形状は説明を確認できていません。これは見た目の目安であり、2ピン系には寸法の近い別規格があるため、規格名は製品の仕様欄か販売店で確定してください。記載のない機種や中古品は、販売店やメーカーへの確認が確実です。

0.78mm 2ピンのリケーブル対応機なら、発売日から使える

手持ちのイヤホンのケーブル接続部が 0.78mm 2ピンなら、追加の部品なしで使えます。

MMCX・FitEar は発売予定のフック待ち

接続部が MMCX か FitEar のイヤホンについて、価格.com ニュースによると、発売時点では対応するフックは未発売です。海外ショップでは別途入手できるとの記載もあり、国内での扱いは確認できていません。今後発売予定のフックの時期と価格が分かるまで待つのが無難です。

初代EVOの3〜4時間から、単体最大15時間・ケース併用60時間へ。伸びた理由と公称値の読み方

EVO 2 は、駆動時間を大きく伸ばしました。駆動時間は本体単体で最大15時間、充電ケース併用で最大60時間です。ケース側が約3回分の充電にあたる約45時間ぶんを持つ計算になります。

初代と並べて見る駆動時間

hifigo の初代との比較記事によると、初代 EVO は3〜4時間程度で、ユーザーからの最大の不満点だったといいます。同記事は、EVO 2 が汎用チップをやめ、デジタルアンプチップと自社設計の Bluetooth コントローラ「TWS-01」に置き換えて消費電力を下げたと説明しています。1日中つけたままにする使い方では、この差は大きくなります。

公称値は条件つき——15時間の測定条件は公表されていない

ただし15時間と60時間は公称値で、コーデック、音量、ノイズ低減の有無といった測定条件は公表されていません。公称値は測定条件によって数字が変わるため、自分の使い方に近い条件の値かどうかは、現時点では確かめられません。

LDAC・LHDC-V・LC3対応とBluetooth 6.0、アプリで10バンドPEQまで調整できる

音質面では、高音質コーデックに複数対応し、アプリで細かく調整できる点が特徴です。コーデックは Bluetooth で音声を送る圧縮方式のことです。

LDACは最大24bit/96kHz、LHDC-Vは最大24bit/192kHz

対応コーデックは LDAC、LHDC-V、LC3 です。LHDC-V は高ビットレートの高音質コーデック、LC3 は Bluetooth LE Audio の標準コーデックにあたります。Bluetooth のバージョンは、hifigo や Amazon.co.jp の掲載情報では6.0とされています。LDAC は最大24bit/96kHz、LHDC-V は最大24bit/192kHz とされています。これらは海外メディア hifi.fan や海外ショップの記載によるもので、国内リリースでの明記は確認できていません。

MOONDROP Link の10バンドPEQとクラウド自動チューニング

専用アプリ「MOONDROP Link」の公式ページによると、10バンドのパラメトリックEQ(PEQ)が使えます。PEQ は、周波数帯ごとに音量を細かく上げ下げする調整機能です。アプリはスマートフォンと Web ブラウザの両方から使えます。hifigo の製品ページによると、クラウド上の周波数特性データを参照するワンボタンの自動チューニングと、設定の共有にも対応するとのことです。

デュアルマイク+ENCで通話に対応、ゲームモードの遅延は60ms

PHILE WEB によると、片側デュアルマイクとビームフォーミング(複数マイクで話者の方向の音を拾う方式)の ENC(環境ノイズ低減)を備え、通話にも対応します。ゲームモードの遅延は60msとされています。

0.78mm 2ピンなら発売日から、MMCX・FitEar は総額が見えてから——取扱店と残る未確認6点

対象は 0.78mm 2ピンのイヤホンを持っている人です。MMCX / FitEar の人は、フックの価格が出るまでは今の有線のまま使い、本体16,650円とフックの合計で判断するのが安全です。端子がその他の場合は、対応を確認できていないため見送りが妥当です。

16,650円が高いか安いかの手がかりとして、初代 EVO の国内価格や、同種のイヤーフック型製品との価格比較は確認できませんでした。

価格.com ニュースや e☆イヤホンの商品ページなどによると、取扱店はビックカメラ、フジヤエービック、ヨドバシカメラ、e☆イヤホンの4社です。

購入前に残る未確認点は次の6つです。

  • 本体の重量と装着感を確認できていない(長時間つけ続ける使い方では効く)
  • 充電ケースの防水の程度(等級)が公表されていない(持ち歩きや屋外で使う人に効く)
  • 有線接続時と比べた音質・遅延の差を確認できていない(乗り換え価値の判断に効く)
  • FitEar / MMCX 用フックの発売時期と価格が公表されていない(この2規格の人は総額が決まらない)
  • 15時間と60時間の測定条件が公表されていない(駆動時間の見積もりに効く)
  • LC3 を使うための端末側の条件を確認できていない(影響は小さい)

まとめ

発売時点で確実に使えるのは 0.78mm 2ピンのイヤホンだけで、MMCX・FitEar は今後発売予定のフックの登場待ちです。駆動時間は単体最大15時間まで伸びましたが、測定条件が出ていない公称値として見るのが適切です。MMCX・FitEar 用フックの発売時期と価格が、今後の見どころになります。

編集後記

初代の3〜4時間から単体最大15時間へという伸びより、発売時点で使えるのが0.78mm 2ピンだけという線引きが印象に残りました。端子の規格名は見た目だけでは断言しにくいと本文でも触れましたが、私自身も MMCX 用フックの価格が出るまでは、総額を想像しきれないままです。

— CODE. 編集部

Photo: Zakir Hussain on Unsplash

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