DJI Osmo 360 II は中国先行、Insta360 X6 は日本で即発売。360度カメラの新型2機を買う側の目線で並べる

360度アクションカメラのイメージ
目次

この記事のポイント

  • いつ:2026年8月13日、DJIが中国で「Osmo 360 II」を発表し同日発売(Insta360 X6は前日8月12日発表・日本で同日発売)
  • 何が:ネイティブ8K/60fps、デュアル1/1.1型スクエアCMOS、内蔵105GB、183gの360度カメラ
  • 価格:中国は標準套装3,299元/畅拍套装3,999元。日本と米国は発表・発売日・価格のいずれも未定
  • 比較:X6は上限8K/50fpsだが2,600mAh・連続140分、内蔵64GB+microSD、196g、日本118,000円〜
  • 読者は:いま日本で正規に買えるのはX6だけ。8K/60fpsと105GB内蔵に価値を見るならOsmo 360 IIの国内発表待ちが前提

360度カメラの新型が2026年8月に2機、相次いで登場しました。DJI「Osmo 360 II」は8月13日に中国で発表・即日発売、Insta360「X6」は8月12日発表で日本でも同日発売されています。日本でいま正規に買えるのは X6 だけで、判断軸は「ネイティブ8K/60fps と内蔵105GB を待つか、連続140分・防水20m をいま手に入れるか」に絞られます。

ネイティブ8K/60fpsと内蔵105GB、183gに詰めた Osmo 360 II の中身

DJI は2026年8月13日、360度カメラの新型「Osmo 360 II」を中国で発表し、同日から販売を開始しました(新浪財経)。最大の変化は動画の上限で、初代の8K/50fpsからネイティブ8K/60fpsへ引き上げられています。

センサーはデュアル1/1.1型のスクエアCMOS(正方形に近い撮像素子。360度カメラでは前後2枚を組み合わせて全天球を撮る)、レンズはF1.9で、前後それぞれ独立した露出制御を持ちます(RedShark News)。ダイナミックレンジはDJI公称で最大14.5段(初代は13.5段)、10bitの「D-Log M」(撮影時に階調情報を多く残し、編集での色調整の幅を確保する記録形式)に対応します(IT之家)。

本体には105GBのストレージを内蔵しており(騰訊網)、メモリーカードを用意しなくても撮り始められる構成です。バッテリーは2,150mAhで、8K/30fpsなら連続100分、急速充電で22分・80%まで回復します(Notebookcheck)。

静止画は120MPのHDRパノラマ、ほかに16Kタイムラプス、8K/120fpsの「タイムフリーズ」(高フレームレートで撮った素材を編集時にスロー再生できる機能)を備えます(IT之家)。防水はIP68で本体単体10m・専用ハウジング併用で50m(騰訊網)、サイズは61×36.3×81mm、重量183gです(RedShark News)。

Insta360 X6 は8月12日発表・即日発売 — 伸ばした軸は連続時間と防水

Insta360 は2026年8月12日に「X6」を発表し、日本でも同日から発売しています。標準版の国内価格は118,000円からで(AppBank)、Osmo 360 II と異なり、いま正規ルートで購入できる状態にあります(デジカメ Watch)。

センサーはデュアル1/1.1型で、X5の1/1.28型から33%大型化し、受光量は300%向上したとされます(テクノエッジ)。動画は8K/50fpsが上限で、6K/60fps・4K/100fpsも選べますが、低照度向けの「PureVideo」使用時は8K/30fpsになります(Insta360 公式)。

バッテリーは2,600mAhで、8K/30fpsの360度動画で連続撮影時間140分(X5比51%延長)です。防水はIP68で本体単体20m、専用ケース併用で60mまで対応します(GetNavi)。

ストレージは内蔵64GB(使用可能約47GB)にmicroSDを足せる構成で、旅先で容量を継ぎ足せます(テクノエッジ)。本体は2.32インチのOLEDモニター(最大1200nit)を備え、自動編集の「AIディレクター」とDolby Vision に対応します(Mogura VR)。重量は196gです。

「1インチ」は単一センサーではない — 交換式レンズも Insta360 が先行済み

スペック表の「1インチ」は、1型センサーを1枚積んだという意味ではありません。DJIの公称は「1インチ相当の360度イメージング」であり、実体はデュアル1/1.1型スクエアCMOSの2枚構成です(IT之家)。前後2枚を合わせた表現として読むのが正確で、単板1型機と同列に比べると判断を誤ります。

同様に注意したいのが交換式レンズです。Osmo 360 II は第2世代コーティングの交換式レンズを採用しますが(Imaging Resource)、この方式自体は業界初ではなく、Insta360 が「交換式レンズ2.0」(耐傷性5倍・交換費用60%減)で先行しています(テクノエッジ)。落として傷つけても前玉だけ替えられる、という運用上の利点は両機に共通する前提として見ておくべきです。

なお最大14.5段については、どの記録設定で到達する値なのかの表記が媒体間で割れています。本記事では「DJI公称で最大14.5段」までにとどめ、特定の記録形式と結びつけた断定はしません。センサー利用率が25%向上したという説明もDJI側の発表に基づくものです(skeg blog)。

被写体追尾・暗所補正・自動編集 — 撮った後の手間をどこまで削るか

360度カメラで実際に時間を食うのは撮影ではなく、全天球の映像から見せたい画角を切り出す編集作業です。Osmo 360 II が載せたAI機能3種は、いずれもこの後工程を短縮する方向に揃っています。

「主角跟随」(Spotlight Follow)は被写体を自動で追い、全天球の素材から主役が収まる画角を切り出してフレーミングを自動化するもの、「AI超級夜景2.0」は最大8K/60fpsまで対応する暗所補正、「AI一键成片」は撮った素材から1本の動画を自動生成する機能です。加えてスマートフォンとの接続にNFCを使えます(新浪財経)。

同じ課題に対し、Insta360 X6 はトリプルAIチップ構成(処理性能500%向上)で応え(テクノエッジ)、自動編集の「AIディレクター」とDolby Vision対応を備えます(Mogura VR)。撮影後の手間削減という土俵では、両機の方向性はかなり近いと言えます。

60fps か 140分か — Osmo 360 II と Insta360 X6 で実際に割れる8項目

数字を並べると、どちらが上という単純な優劣ではなく、伸ばした軸が違うことが見えてきます。

項目DJI Osmo 360 IIInsta360 X6
発表/発売2026年8月13日発表・中国で即日発売2026年8月12日発表・日本で同日発売
センサーデュアル1/1.1型スクエアCMOS(公称「1インチ相当」)デュアル1/1.1型スクエア(X5の1/1.28型から33%大型化・受光量300%向上)
動画上限ネイティブ8K/60fps8K/50fps(6K/60fps・4K/100fps、PureVideo時は8K/30fps)
バッテリー/連続撮影2,150mAh・8K/30fpsで連続100分2,600mAh・8K/30fpsで連続140分(X5比51%延長)
防水IP68・単体10m/ハウジング併用50mIP68・単体20m/ケース60m
ストレージ内蔵105GB内蔵64GB(使用可能約47GB)+microSD
重量183g196g
日本価格未発表118,000円〜(標準版)

出典:IT之家Notebookcheck騰訊網Insta360 公式デジカメ WatchテクノエッジGetNaviAppBank

動画上限:8K/60fps 対 8K/50fps

フレームレートで前に出るのは Osmo 360 II です。X6 の上限は8K/50fps(48/30/25/24fpsも選択可)で、6K/60fps・4K/100fpsも用意されますが、低照度向けの撮影モード「PureVideo」を使うと8K/30fpsが上限になります(Insta360 公式)。夜間撮影を8Kで多用するなら、この落差は無視できません。

電源:2,150mAh・100分 対 2,600mAh・140分

回し続ける用途ではX6が有利です。X6は2,600mAhでX5比51%延長の連続140分(8K/30fps時)、Osmo 360 II は2,150mAhで8K/30fps時に連続100分(テクノエッジ/Notebookcheck)。ツーリングや長尺のアクティビティでは、40分の差が予備バッテリー1本ぶんの運用差になります。

防水:単体10m・併用50m 対 単体20m・併用60m

水中はX6が一段深く、単体20m・ケース併用60mです(GetNavi)。Osmo 360 II は単体10m・ハウジング併用50m(騰訊網)で、シュノーケリング程度なら差は出ませんが、ダイビング用途では前提が変わります。

記録メディア:内蔵105GB 対 内蔵64GB+microSD

考え方が正面から割れる項目です。Osmo 360 II は105GBを内蔵する一方、X6は内蔵64GB(使用可能約47GB)に加えmicroSDで拡張できます(騰訊網/テクノエッジ)。初期容量は Osmo 360 II が倍以上、旅先で容量を足せる柔軟性はX6、という住み分けになります。

3,299元・3,999元は中国での話。日本と米国は価格すら出ていない

価格情報は現時点で中国と一部地域に限られます。中国での構成は標準套装3,299元/畅拍套装3,999元で、8月13日から販売されています(新浪財経)。

このほか台湾・香港・カナダでも展開されていると報じられており(FRAMEWLD)、香港では3,899HKD〜、上位構成が4,699HKDとされます(Notebookcheck)。一方で米国は未発表で価格も出ていません(DroneXL)。

日本については、発表・発売日・価格のいずれも明らかにされていません(デジカメ Watch)。つまり国内で正規に購入できる状態にはなく、時期の見通しも現時点では立っていません。なお中国では発売初日の全チャネル販売数で1位になったとDJIは発表しています(新浪財経)。

まとめ

いま日本で正規に買える360度カメラの新型は Insta360 X6 だけです。8月12日発表・同日発売で標準版118,000円〜(AppBank)、連続140分と単体20m防水、microSD拡張という「長く回す・水に入る」用途の実利が揃っています。

対する Osmo 360 II は、ネイティブ8K/60fpsと105GB内蔵という2点で明確に上を取りにきていますが、日本では発表そのものがなく、待ちが前提です。今回はすでに中国に続いて台湾・香港・カナダで展開が始まっており(FRAMEWLD)、初代 Osmo 360 は2025年7月31日のグローバル発表と同時に日本でも発売されています。ただし今回の国内発表・発売時期についてはDJIからの表明がなく、待ち時間を見積もる材料も現時点ではありません。8K/60fpsで撮る計画があり、カード管理を減らしたいなら国内発表を待つ価値があります。

判断軸はシンプルで、フレームレートと内蔵容量を優先するなら Osmo 360 II の国内展開待ち、連続撮影時間・防水深度・いま買えることを優先するなら X6 です。なお X6 の上位構成の価格は情報が確定していないため、購入時は正規販売ページで構成と金額を確認することをおすすめします。

編集後記

今すぐ日本で正規に買えるのは Insta360 X6 だけ、という一点が、8項目の比較のどの数字よりも効いてくる印象です。1インチという表記がデュアル1/1.1型2枚の合算だと分かってから、私はスペック欄を眺める時間がすっかり長くなってしまいました。数字の読み方を覚えるほど選ぶのが遅くなるのは、困ったものです。

— CODE. 編集部

Source:IT之家Notebookcheck騰訊網Insta360公式デジカメWatchテクノエッジGetNaviAppBankRedShark News新浪財経Imaging ResourcegizmochinaFRAMEWLDDroneXLMogura VRskeg blog

Photo: Jason Leung on Unsplash

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