この記事のポイント
- いつ:IFA 2026(ベルリン・9月4日〜8日)で公開。日本ではMakuakeで2026年9月中旬より先行販売予定
- 何が:ZERO ZERO ROBOTICSが、手持ちジンバルカメラと着脱式の自律飛行機構「フライトウィング」を1台にまとめた「HOVERAir VERSA」を発表
- 誰に:手持ちの安定した撮影も自律飛行の空撮も欲しいが、2台持ちは避けたい人
- なぜ重要:X1シリーズの後継ではなく、手持ちと自律飛行を統合した新カテゴリー。CEOのMQ Wang氏は「ドローンとは呼ばない」と述べている
- 読者は何をすべきか:フライトウィング装着時は総重量約230gで、日本の機体登録が必要になる100gの基準を超える。飛ばす前に登録手続きを確認する
HOVERAir VERSAはX1シリーズの後継ではない。CEOは「ドローンとは呼ばない」と語る
ZERO ZERO ROBOTICSは、IFA 2026(ドイツ・ベルリン、2026年9月4日〜8日)で新製品「HOVERAir VERSA」を公開したと報じられています。(MacSources)
同社にとってVERSAは、既存のHOVERAir X1シリーズの後継機ではないとされています。手のひらサイズのジンバルカメラと、X1譲りの自律飛行技術を1台に統合した新カテゴリーの製品として位置づけられています。(PR TIMES)(ITmedia)
同社CEOのMQ Wang氏はVERSAについて「ドローンとは呼ばない」とコメントしたと報じられています。同社はVERSAを、手持ちでの撮影と自律飛行での空撮を1台でまかなう製品として説明しています。(ITmedia)
ZERO ZERO ROBOTICSはMQ Wang氏とTony Zhang氏が2014年に共同創業した企業で、HOVERAirは自律飛行カメラというカテゴリーを切り開いた製品ラインとされています。(hothardware)
羽根を外せば163gのジンバルカメラ、付ければ自律飛行カメラになる
VERSAの本体重量は163g。ここに約67gの着脱式パーツ「フライトウィング」を装着すると、自律飛行できる空撮カメラに変わります。(ITmedia)サイズは手持ちモードが36×31×147mm、フライトウィング装着時が176×31×147mmと報じられています。(New Atlas)
本体には1.64インチの回転式OLEDタッチスクリーン(最大輝度800ニト)を搭載しているとみられます。手持ちのまま画面を確認しながら撮影できる構成です。(techno-edge.net)
フライトウィングを装着した飛行時には、離陸・着陸のボタン操作を省く「パームテイクオフ/ランディング」(機体を手のひらに乗せる、または差し出すだけで離着陸する機能)、被写体の自動追尾、周回撮影、俯瞰(真上からの)撮影に対応するとされます。構図やフレーミングを提案する「AI Composition」、周囲の空間を3Dデータ化する「3D Worlds」という機能も搭載しているようです。(hothardware)
飛行時の総重量は約230g。日本では100gの基準を超え機体登録が必要になる
ITmediaの報道によれば、フライトウィングを装着した飛行時のVERSAの総重量は約230g。日本では100gを超える無人航空機は機体登録の対象になるとされており、VERSAの飛行時の重量はこの基準を上回ります。(ITmedia)
つまり、VERSAを手持ちのジンバルカメラとしてのみ使う分には、この基準は関係ありません。一方でフライトウィングを装着して実際に飛ばす場合は、100gを超える機体としての扱いを踏まえた対応が必要です。
日本では2022年6月20日の航空法改正により、重量100g以上の無人航空機は機体登録が義務化されており、登録が完了していない機体は飛行させられません。(国土交通省)登録の申請はオンラインの「DIPS2.0(ドローン情報基盤システム2.0)」で行い、手続き完了後に登録記号が発行されます。(DIPS2.0)費用の具体額やリモートIDの要否など、これ以上の手続き詳細は公表資料では確認できませんでした。
スターターセット127,900円、オールインワンセット162,600円。通常価格との差は約1万2000円と約1万5000円
日本ではMakuakeで2026年9月中旬より先行販売が予定されています。開始日は情報源により差異があり、確定した日付は公表資料では確認できませんでした。
数量限定価格は、スターターセットが127,900円(通常価格139,800円)、オールインワンセットが162,600円(通常価格177,800円)と報じられています。差額はそれぞれ約1万2000円、約1万5000円です。(マイナビニュース)スターターセットとオールインワンセットの構成の違いは、公表資料では確認できませんでした。
Makuakeは、完成品をいつでも買える一般的な通販ではなく「応援購入」のサービスです。(Makuake公式ヘルプ)募集期間が終わってからリターンの手配が始まるため、手元に届くまで数週間から数か月かかることがあり、配送時期はプロジェクトごとに異なります。(Makuake公式ヘルプ)
X1 Pro Maxは8K・飛行16分、VERSAは最大4K・飛行14分
VERSAは最大4K/60fpsでの動画記録に対応するほか、10-bit HDR・「H-Log」(撮影後の色調整の自由度を高める記録方式)にも対応するとされています。ただし、4K/60fpsと10-bit HDR・H-Logが同一の撮影モードで同時に成立するかどうかは、公表資料では確認できませんでした。(notebookcheck.net)
同社のラインアップの中でVERSAを見ると、上位機のX1 Pro Maxは8K/60fps・最大飛行時間16分とされています。X1 Proも4K・最大飛行時間16分とされています。VERSAは最大4K・飛行時間14分で、手持ちと自律飛行の両立を優先した構成といえそうです。(hothardware)
| 項目 | HOVERAir VERSA | HOVERAir X1 Pro | HOVERAir X1 Pro Max |
|---|---|---|---|
| 最大動画解像度 | 4K/60fps | 4K | 8K/60fps |
| 最大飛行時間 | 14分 | 16分 | 16分 |
HOVERAir VERSA の主な仕様
VERSA 単体で公表されている主な仕様は次のとおりです。
| 項目 | 値 |
|---|---|
| センサー | 1/1.3インチ |
| ダイナミックレンジ | 17.5ストップ |
| 静止画 | 12MP |
| レンズ | f/2.0・16mm |
| 画角 | 98度(Ultra-Wide時106度) |
| 内蔵ストレージ | 64GB(microSD最大1TB) |
| 最高飛行速度 | 36km/h |
| 耐風性能 | レベル5 |
| 本体サイズ | 36×31×147mm(飛行時176×31×147mm) |
まとめ
HOVERAir VERSAは、手持ちジンバルカメラと自律飛行機構を1台に統合した新カテゴリーの製品として、IFA 2026で公開されたと報じられています。日本ではMakuakeで9月中旬より先行販売が予定されており、数量限定価格はスターターセット127,900円、オールインワンセット162,600円です。
もっとも押さえておきたいのは、フライトウィングを装着して飛ばす場合の総重量が約230gとなり、日本の機体登録基準である100gを超える点です。手持ちのジンバルカメラとして使うだけなら気にする必要はありませんが、空を飛ばすつもりなら、購入前に機体登録の窓口(国土交通省の無人航空機登録ポータルサイト/DIPS2.0)を押さえておきましょう。
編集後記
手持ちと自律飛行をVERSA1台にまとめたと聞くと、まず便利さに目が行く印象です。ただ、フライトウィングを装着すると約230gになり、100gの登録基準を超えると分かると、私は購入前に登録手続きを確認する順番だけは忘れないようにしたいと思います。
— CODE. 編集部
- Source:PR TIMES
- Source:ITmedia
- Source:マイナビニュース
- Source:New Atlas
- Source:Notebookcheck
- Source:HotHardware
- Source:MacSources
- Source:テクノエッジ
- Source:国土交通省
- Source:DIPS2.0
- Source:Makuake(1)
- Source:Makuake(2)
Photo: Shubhadeep Das on Unsplash

