この記事のポイント
- いつ:2026年7月20日(米国時間)にX(旧Twitter)が発表
- 何が:Android版アプリを約1年かけてゼロから全面再構築し公開
- 誰に:Android版Xを使っている全ユーザー(Google Playの更新で順次展開)
- なぜ重要:速度・安定性が改善する一方、Spacesのホスト機能が当面使えない等の注意点がある
- 読者は何をすべきか:更新内容と既知の不具合・回避策を把握してからアプリを更新する
何が起きたか — X、Android版アプリをゼロから全面再構築
Xは2026年7月20日(米国時間)、Android版アプリをゼロから作り直した新バージョンを公開しました。既存アプリの改修ではなく、約1年かけた全面再構築です(TechCrunch)。
プロダクト責任者のNikita Bier氏はこれを「当社史上最大級のエンジニアリングプロジェクトの一つ」と位置づけています(Android Headlines)。
既存ユーザーはGoogle Playストアでアプリを更新すれば新版を利用できます。ただし展開は順次のため、更新がすぐ届かない場合もあります(BetaNews)。
何が新しくなったか — 速度改善と使える新機能
新版の主眼は体感速度と安定性の向上です。Xは、スクロール・読み込み・通知・全体の安定性と信頼性が改善したと説明しています(Neowin)。
土台の刷新に加え、機能面でも追加があります。ただし「すでに使える機能」と「近日提供予定の機能」が分かれている点に注意が必要です。
既に使える機能
公開時点で使えるのはCashtags(キャッシュタグ)とカスタムタイムラインです(PC Watch)。Cashtagsとは、銘柄コードの前に「$」を付けて投稿すると価格情報が表示される機能です。カスタムタイムラインは、自分好みに調整したタイムラインを持てる機能を指します。
近日提供予定
一方、動画リアクション(React with Video)・動画編集機能・Spacesのホスト機能は、公開時点では未搭載で近日提供予定とされています(TechCrunch)。更新直後にこれらが見当たらなくても、現時点では想定内です。
注意点 — Spacesのホスト機能が当面使えない
最大の注意点は、新版ではSpaces(音声ライブ配信)のホスト機能が当面使えないことです。刷新版に「配信開始ボタンがない」といった声が上がっています(Kicks Blog)。
つまり、Android版から自分でSpacesを立ち上げて配信することが一時的にできない状態です。聴く側ではなく、配信する側が影響を受けます。
回避策として、Bier氏は当面Web版(ブラウザ)の利用を案内しています。どうしてもAndroidでホストしたい場合は、ブラウザからXにアクセスして配信するのが現実的な選択肢です(Kicks Blog)。
なぜ今の全面刷新なのか — 背景とAndroid先行への方針転換
背景には、Android版が長らくiOS版に後れを取ってきた経緯があります。Bier氏は2025年8月にAndroidの遅れを認め、専任の「dream team」編成を表明していました(TechCrunch)。今回の公開は、その約1年の取り組みの結実です。
この刷新はさらに方針転換も伴います。Xは今後の新機能をAndroid先行で提供する方針を示しました。これはiOS先行だった従来の流れの逆転です(iPhone in Canada)。Androidユーザーにとっては、新機能をいち早く試せる立場になるという意味を持ちます。
読者はどうすべきか — 更新方法・ユーザーの反応・今後の見通し
結論として、更新内容と既知の不具合を把握したうえでアップデートするのが安全です。順に見ていきます。
更新方法と展開状況
Google PlayストアでXアプリを更新すれば新版に切り替わります。展開は順次のため、まだ届いていない場合は数日待つ必要があります(BetaNews)。特にSpacesでホスト配信をする方は、更新前にWeb版の回避策を確認しておくと安心です。
ユーザーの声(賛否両論)
反応は賛否が分かれ、速度改善を評価する声がある一方で、「UIが変わりすぎ」「起動のたびにおすすめタブが開く」「たまに返信できない」といった困惑の声や、逆に「重くなった」と感じる声も出ています(ITmedia)。これらの個別の挙動について、設定変更方法や不具合の修正時期は今のところ公式にアナウンスされておらず、刷新直後のアプリでは今後のアップデートで調整される可能性があります。
Spacesホスト復旧の見込み
Spacesのホスト機能について、Bier氏はこれを最優先課題と位置づけています(Kicks Blog)。復旧時期は「7〜10日程度」との見込みを示していますが、これは確定した日付ではなくあくまで見通しとして受け止めるのが適切です(ITmedia)。
まとめ
今回のポイントは、XがAndroid版を約1年かけて全面再構築し、速度・安定性の改善とCashtags・カスタムタイムラインを提供した点です。最大の注意点は、Spacesのホスト機能が当面使えず、回避策としてWeb版が案内されていることです(復旧は「7〜10日程度」の見込み)。UIの変更やおすすめタブなど個別の挙動については現時点で公式な個別回避策は無く、更新は順次展開のため、これらの点を踏まえてからアップデートするのが安全です。新機能をAndroid先行で出すという方針転換は、今後Androidユーザーが新機能を最初に体験する側になることを示しています。
編集後記
約1年かけてゼロから作り直したというAndroid版、速度や安定性が上がるのは素直に嬉しい一方で、Spacesのホストが当面使えないと聞くと少し身構えてしまう印象です。私はしばらくWeb版で凌ぎながら、7〜10日程度という復旧の見込みを気長に待とうと思っています。
— CODE. 編集部

