Claude in Chrome、8月26日のGAで変わったのは対象プランではなく承認の既定。Proは2025年12月から使えています

ノートパソコンのブラウザでの作業を自動化するイメージ
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この記事のポイント

  • 何が変わったか:8月26日の一般提供(GA)で最も変わったのは、操作のたびに承認を求めていた既定が、承認なしの自律実行に切り替わった点です
  • 対象プランは前から:Pro・Team・Enterpriseは2025年12月18日にベータの対象へ加わっており、8月26日に新しく対象になったわけではありません
  • 混同の出どころ:「Proへは数週間かけて順次展開」は8月12日発表の別機能(Coworkサイドパネル)の文言で、GA発表の記述ではありません
  • 見るべき2つの軸:「拡張機能が使えるか」と「サイドパネルのCowork連携まで使えるか」は別の話です
  • 今すぐできること:有料プランなら拡張機能はChromeウェブストアからすぐ入れられます。Enterpriseは管理者の有効化が必要です
  • 料金:追加課金はなく、既存の有料プラン内で利用できます

8月26日に変わったのは対象プランではなく承認の既定

Anthropicは8月26日、Claude in Chromeを一般提供(GA)に移行しました。GA発表は、それまでの提供がベータであったことを振り返っています。

変わった中身は主に2つです。ひとつは「ベータ」という位置づけが外れたこと、もうひとつは操作ごとの承認を前提としていた既定が、安全性分類器による検証を挟んだ自律実行へ切り替わったことです。国内外の報道もこの自律操作の既定化をGAの目玉として扱っています。

対象プランそのものはGAで広がっていません。Pro・Max・Team・Enterpriseという範囲は、後述する2025年12月の拡大時点から変わっていないためです。

「拡張機能」と「Cowork連携」は別の話——2軸で見るプラン対応表

Claude in Chromeに関わる発表は2つあり、対象範囲が異なります。混乱の大半はこの2つが1つに見えていることから生じています。

プラン拡張機能そのものサイドパネルのCowork連携
Free対象外対象外
Pro利用可順次展開
Max利用可利用可
Team利用可利用可
Enterprise利用可(要有効化)利用可(要有効化)

拡張機能そのものは、有料プランであればChromeウェブストアから入れて使えます。一方Coworkサイドパネル連携は、8月12日発表の時点でMax・Teamが即日、Proは順次展開、Enterpriseは管理者が有効化していれば利用可、と分かれていました。Proへの展開が完了したかを示す続報は、公式リリースノートを含む複数の経路を確認した範囲では見つかっていません。

2025年8月から1年、Claude in Chromeがたどった4つの節目

混同が起きた背景には、1年のあいだに性格の違う発表が重なったことがあります。

  • 2025年8月26日:「Claude for Chrome」としてリサーチプレビューを開始。Maxプラン1,000人限定で、追加希望者はウェイトリスト登録という形でした
  • 2025年12月18日:Pro・Team・Enterpriseを含む全有料プランへベータの対象が拡大。Engadget・Technobezzなど複数の媒体が報じています
  • 2026年8月12日Coworkサイドパネル発表。「Max・Teamは本日から、Proへは今後数週間かけて順次展開」という文言はここに登場します
  • 2026年8月26日:ベータが外れて一般提供へ。承認なしの自律操作が既定になりました

問題は3番目と4番目の距離の近さです。8月12日の「Proへは数週間かけて」という文言が、その2週間後のGA発表の記述として引き継がれた記事が見受けられます。同じ製品を扱う2つの発表が近接したことによる取り違えとみられます。

分析ダッシュボードの巡回から比較表作成まで

GA発表が挙げている活用例は、日常業務の自動化に寄っています。分析ダッシュボードを巡回して数値を抽出し要約にまとめる作業では、エクスポートやタブ切り替え、手動コピーが不要になります。

複数タブで開いた製品ページの仕様を読み取って正規化し、Google Sheetsに比較表を作る使い方も紹介されています。ほかにも、カレンダーとメールの文脈から準備が必要な会議にフラグを立てて会議室を予約する運用や、通話の活動ログをSalesforceの連絡先と照合して下書きする使い方が挙げられています。

権限は3段階、Enterpriseは9月10日から既定ON

承認モードと操作範囲

Claude in Chromeは既存のログインセッションを使い、ページの読み取り・テキスト入力・リンククリック・ナビゲーション・フォーム入力を行います。承認モードは3種類あり、毎回承認するManual、Claudeが自己判定し必要な時だけ一時停止するAuto、確認なしのSkipから選べます。

自律実行が既定になっても、すべてが素通りになるわけではありません。公開・購入・個人情報の共有・株取引・CAPTCHA解読・機微情報の入力・ファイルダウンロード・顔画像のスクレイピングといった高リスク操作は、自律モードでも都度承認か拒否が求められます。なおChrome専用で、他のChromiumブラウザやモバイルには対応していません。

プロンプトインジェクション対策

2025年8月のリサーチプレビュー当時、レッドチーム評価(意図的に攻撃を仕掛けて弱点を洗い出すテスト手法)にあたる123件のテストケースで、安全策なしでは23.6%の割合で悪意ある操作を実行する結果が報告されていました。

Anthropicはその後の対策強化を説明していますが、社内テストに基づく主張であり第三者による検証結果ではない点には留意が必要です。承認を挟まない既定に切り替わった以上、この留保は使い始める前に押さえておきたいところです。

Enterpriseの管理者設定

Enterpriseは既定OFFで、Owner・Primary Owner権限の管理者がOrganization設定から有効化する必要があります。2026年9月10日からは既定ONに切り替わる予定です。

Claude Codeとの関連

承認の既定を自動審査側へ寄せる動きは、Claude in Chromeだけの話ではありません。当メディアで既報のとおり、Claude Codeでも8月14日から権限確認が自動審査中心に変わっています。

まとめ

8月26日のGAは、使えるプランが増えた発表ではありません。Pro・Team・Enterpriseは2025年12月からベータで使えており、今回動いたのは承認の既定と「ベータ」の看板です。

有料プランをお使いの方は、拡張機能自体はChromeウェブストアからすぐに入れられます。承認をどこまで省くかはManual・Auto・Skipの3モードで選べるので、まずはManualから試して挙動を確かめるのが無難です。Enterpriseの方は、9月10日の既定ON切り替えに備えて管理者に設定状況を確認しておくとよいでしょう。

「Proは数週間かけて順次展開」という記述を見かけたら、それは8月12日のCoworkサイドパネル連携の話である可能性が高い、と切り分けて読むと混乱しにくくなります。

編集後記

今回、私がいちばん驚いたのは、Proが実は昨年12月から使えていたという事実です。8月26日のGA発表を「対象拡大」だと早合点してしまいそうになりましたが、実際に切り替わったのは承認の既定という地味な一点なんですね。

— CODE. 編集部

Photo: Campaign Creators on Unsplash

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