この記事のポイント
- 学生特典:日本の大学生は「Google AI Plus」が1年間無料。米国限定の「Pro」無料と混同しないこと
- 申込条件:対象は日本在住・18〜24歳の大学生。SheerIDによる学生認証が必要で、申込期限は2026年12月31日
- Proを使うなら:日本では無料ではなく75%OFF(通常月額2,900円)
- 誰でも使える:Study Notebooksは学生プラン非加入でも通常のGoogleアカウントで無料(ノートブック最大100個・ソース最大50件)
- 同時に来た更新:Connected Apps 13サービス追加・Waymo車内Gemini・動画生成モデル「Omni 1.1 Flash」なども展開
- 公開の形:「8月28日に一挙発表」ではなく、7月29日〜8月27日の複数発表をまとめた月次ロールアップ
「Google AI Plus」が日本の学生に1年無料——米国限定の「Pro」無料と混同注意
Google は公式ブログで大学生向け学生特典を発表しました。「学生は Pro が1年無料」と早合点しやすいですが、対象プランは国によって異なります。
米国の大学生には通常月額19.99ドルの Google AI Pro が1年間無料です。一方、日本を含む140以上の市場の大学生に無料で来るのは Google AI Plus です。日本の学生が無料で受け取れるのは Plus 側と覚えておきましょう。
入口は新設のStudent Hubです。
米国の大学生に来る「Pro無料」との違い
米国版 Pro の学生特典には Gemini 利用枠の拡大・Gemini Spark・5TB ストレージが含まれます。日本の Plus はこれとは別物で、上位の Pro 相当機能が無料になるわけではありません。
日本を含む140以上の市場が対象、対象外の7地域(米国・カナダ・香港など)
Plus の1年無料は、米国・ボリビア・アルバニア・カナダ・マカオ・香港・チュニジアの7地域を除く140以上の市場が対象で、日本は含まれます(公式ブログ)。
| 項目 | 米国の大学生 | 日本など対象140以上の市場の大学生 |
|---|---|---|
| 無料になるプラン | Google AI Pro(通常 $19.99/月) | Google AI Plus |
| 無料期間 | 1年間 | 1年間 |
| 上位プラン(Pro)を使いたい場合 | 対象外(すでに Pro が無料) | 無料ではなく割引(日本は75%OFF) |
申込は18〜24歳・SheerID認証が必要、期限は2026年12月31日
対象は日本在住・18〜24歳の大学生で、SheerIDによる学生認証と支払い方法の登録が必要とみられます。SheerIDは学生・教職員などの資格をオンラインで確認する外部の認証サービスです。申込期限は2026年12月31日です(詳細はGoogle AI Plus学生無料特典の解説記事を参照)。
Proを使うなら75%OFFの月額2,900円——無料になるのはPlusまで
日本の特典で無料になるのは Plus までで、上位の Pro は割引適用となります。通常月額2,900円のところ75%OFF で提供され(Impress Watch)、無料ではない点に注意しましょう。
なお、この Pro の割引に前段の Plus と同じ条件(年齢・学生認証・申込期限)がそのまま適用されるのかは、本稿執筆時点で公式の日本語案内から確認できていません。Pro を狙う場合は、申し込む前に Student Hub で条件を確かめてください。
月額2,900円の Pro で何ができるかは、コーディングや資料作成を任せられるGemini Sparkの日本展開を既報で扱っています。同じ料金のプランの中身を知りたい方はあわせてご覧ください。
Study Notebooksは学生でなくても無料——診断クイズで理解度を仕分ける
学生プランと合わせて発表された「Study Notebooks」は、公式ブログによれば学生無料プラン限定ではありません。通常の Google アカウントであれば誰でも無料で使えます。
無料枠はノートブック最大100個、1ノートブックあたりソース最大50件です。有料 AI プランに加入しても機能自体が解放されるのではなく、ソース上限が最大600件に上がるだけです。
授業資料(PDF等)をアップロードすると、短い診断クイズを経て Gemini が理解度を「得意・要復習・未着手」に分類します。フラッシュカードや練習テストの作成も可能です(Android Central)。シラバスから試験日・課題を読み取りカレンダーへ自動登録する機能も、今後数週間で展開予定とされています(現時点で誰でも使えるとは限りません)。
Connected Apps・Waymo車内Gemini・Omni 1.1 Flash——8月に並んだその他の更新
学生特典・Study Notebooks 以外にも、8月中に複数の更新が発表されました。
Connected Apps は Granola・Otter.ai・Wix・Ticketmaster など13サービスとの連携を追加し、数週間かけて順次展開します(公式ブログ)。対応サービスが増えるほど、Gemini から直接予約や情報検索が完結する場面が広がります。
Waymo は新型車両「Ojai」の刷新キャビンに Gemini を搭載すると発表しました。周辺情報の案内や温度調整・一時停車を音声で行える機能ですが、公式の通り自動運転制御(Waymo Driver)とは完全に独立しており、走行データや操舵・加減速の権限は持ちません。
この機能は現在ベータ展開中で、日本の読者がすぐに試せるものではありません。
動画生成・編集向けの新モデル「Gemini Omni 1.1 Flash」もリリースされ、シーン延長やカメラワーク制御、360p下書きから4Kへのアップスケールが可能になりました(公式ブログ)。動画制作に携わるクリエイター向けの生成AIツールとして位置づけられます。
このほか Gemini Live には音声での Deep Research 対応が加わりました(9to5Google)。軽量モデル「Gemini 3.7 Flash」も8月に登場しました。価格と性能はGemini 3.7 Flashの価格・性能の解説記事にまとめています。
「8月28日に一挙発表」ではない——7月29日から積み上がった月次ロールアップの実体
Google はこれらの更新を「Gemini Drops」という月例更新としてまとめて公開しています。複数の発表が一日にまとめて行われたわけではない点に注意しましょう。
実際の発表は月内に分散しています。
- 7月29日:Waymo 車内 Gemini
- 8月12日:Connected Apps 拡充
- 8月13日:Gemini 3.7 Flash
- 8月19日:Student Hub・Study Notebooks・Gemini Live の更新
- 8月20日:学生プラン開始
- 8月27日:Omni 1.1 Flash
これらを段階的に発表したうえで、8月版 Gemini Drops としてまとめて公開した形です。
まとめ
日本の大学生が学生特典として無料で受け取れるのは「Google AI Plus」であり、「Google AI Pro」の無料は米国限定です。日本で Pro を使う場合は無料ではなく75%OFF(月額2,900円)になります。
日本の大学生がやることは2つです。18〜24歳であればStudent HubからSheerIDの学生認証を済ませてPlusの1年無料を受け取ること、そして申込期限の2026年12月31日を過ぎないことです。Study Notebooksについては学生認証も有料プランも不要で、手持ちのGoogleアカウントで今日から試せます。
編集後記
同じ発表なのに、日本の学生が無料で受け取れるのはProではなくPlusだという点に、私は思わず二度見してしまいました。似た名前なのに指すプランも中身もまるで違うというのは、なかなか紛らわしい話だと思います。
— CODE. 編集部

