HUAWEI WATCH D3が9月2日正式発表、バンド内蔵カフの血圧測定3機能でCE医療認証を取得

血圧測定に対応するスマートウォッチを手首に装着したイメージ(HUAWEI WATCH D3 の欧州発表を伝える記事のイメージ写真)
目次

この記事のポイント

  • いつ:ESC Congress 2026(独ミュンヘン・会期8月28〜31日)で先行公開され、9月2日にミュンヘンで正式発表されました。
  • 何が:バンド内蔵のカフで手首を圧迫して血圧を測るスマートウォッチです。単発血圧測定・24時間血圧測定(ABPM)・運動前後の血圧測定の3機能でCE MDR認証を取得しています。
  • 価格・販売:独449ユーロ・英399.99ポンドとされ、Huawei Online Store等での販売が報じられています(ドイツの価格・発売日、販売チャネルは現時点で一部報道に基づきます)。
  • 何が変わったか:D2から厚さが13.3mmから11.3mmへ薄型化し、輝度は2倍の3,000nitsになりました。バッテリー持ちは両世代とも公称6日で変わりません。
  • 読者は何を:日本発売は現時点で未発表です。血圧計として日本で売るには技適に加え薬機法の認証が別途必要で、前世代WATCH D2は日本で管理医療機器として現行販売中です。

ESC Congress 2026で先行公開、9月2日ミュンヘンで正式発表

HUAWEI WATCH D3は、欧州心臓病学会の学術会議「ESC Congress 2026」(独ミュンヘン、8月28〜31日)で先行公開された後、9月2日にミュンヘンの「Huawei Innovative Product Launch」で正式発表されました(PR Newswire)。同リリースはYahoo Finance等にも配信され内容は一致しています。

なお、CODE.では9月2日の発表会に先立ち、公式リリースが挙げた製品ラインをGT 7・nova 16sとあわせて整理した9月1日に公開した記事があります。発表会そのものを報じた記事ではなく、前日時点の情報整理です。

独449ユーロ・9月15日/英399.99ポンド・9月23日、価格と発売日は国で1週間強ずれる

英国分は399.99ポンド・9月23日発売で、複数の独立メディアが一致して報じています(basic-tutorials.com)。一方ドイツの449ユーロ・9月15日発売は、現時点で単一の報道にとどまり裏取りには至っていません。

項目ドイツ英国
価格449ユーロ(一部報道)399.99ポンド
発売日9月15日(一部報道)9月23日

販売チャネルはHuawei Online Storeとベルリンのフラッグシップストア、カラーはBlack・Pale Gold・Mocha Goldの3色と伝えられています。ただしこれらは国別に確認できる報道がなく、欧州展開全体の情報として一部媒体(askvora.com)が伝えるものです。円換算は為替変動が大きいため行いません。

バンド内蔵カフが手首を圧迫して測る仕組み、CE認証の対象は血圧の3機能だけ

血圧測定は、バンド内蔵のカフ(エアバッグ)で手首の動脈を圧迫し、その過程の振動を検知して数値化する方式(一般に「オシロメトリック法」)とみられます(the5krunner)。

取得したのはCE MDR(欧州医療機器規則。医療機器を欧州で販売するための安全性・性能基準)の認証で、対象は「単発血圧測定」「24時間血圧測定(ABPM)」「運動前後の血圧測定」の3機能に限られます(Tech Times)。心電図(ECG:心臓の電気活動を波形で記録する検査)や血中酸素飽和度(SpO2)、睡眠、皮膚温度の計測機能もありますが、認証対象に含まれるかは公表情報から確認できません。

24時間血圧測定(ABPM)は夜間にカフが静音動作、測定間隔も変更できる

ABPM(24時間血圧測定)は、日常生活の中で一定間隔で血圧を自動測定し続ける手法です。WATCH D3はESH(欧州高血圧学会)の臨床ガイドライン基準に沿った自動測定に対応しているとされます。測定間隔は15〜30分程度とみられます。ただしこの数値を明記した一次情報は確認できていません(the5krunner)。測定間隔はカスタマイズ可能で手動測定もでき、夜間はスキップでき動作も静音とされています。本記事は仕様紹介にとどめ、測定頻度など健康管理の助言は行いません。

D2から2mm薄い11.3mm、バッテリー持ちは6日で変わらず

D2からの変更点はthe5krunnerの仕様比較記事でまとまって確認できます(the5krunner)。

項目WATCH D2WATCH D3
厚さ13.3mm11.3mm
画面サイズ1.82インチ1.92インチ(AMOLED)
最大輝度本記事の出典に記載なし3,000nits(従来比2倍)
バッテリー容量524mAh540mAh
バッテリー持ち(通常使用)公称6日公称6日(据え置き)
新機能なし運動前後血圧測定モード/心房細動アラート(不整脈の一種)/単独ECGアプリ

新機能はPulse Wave Arrhythmia Analysis(脈波解析による心房細動アラート)や単独で使えるBeat-by-Beat ECGアプリなどです。本体は46.5×41×11.3mm・重量40g、防水はIP68(水泳・ダイビング非対応)です(gizmochina.com)。薄型化・高輝度化が進む一方、通常使用時のバッテリー持ちは両世代とも公称6日で変わりません。

日本発売は未発表、「血圧計」として売るには薬機法の認証が別途必要

WATCH D3の日本発売について、現時点で公式発表はありません(blog.skeg.jp)。

日本で無線機器として使うには電波法に基づく技適(技術基準適合証明)が必要です。血圧計としての機能を謳って販売するには、これとは別に薬機法(医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律)の認証も必要で、リスクが比較的低い「管理医療機器」や、ソフトウェア単体が規制対象となる「プログラム医療機器」の区分が想定されます。

前世代WATCH D2は日本で管理医療機器として現行販売中、初代HUAWEI WATCH Dも2023年3月20日付で医療機器認証を取得した実績があります。制度的な道筋を示す前例ですが、WATCH D3の具体的なスケジュールや申請状況を示す情報は現時点でありません。

まとめ

HUAWEI WATCH D3は、ESC Congress 2026での先行公開を経て9月2日にミュンヘンで正式発表され、単発血圧測定・ABPM・運動前後の血圧測定の3機能でCE MDR認証を取得したスマートウォッチです。D2から厚さが2mm薄くなり輝度も2倍になった一方、バッテリー持ちは公称6日で据え置かれています。

欧州価格は英国分(399.99ポンド・9月23日)が確度高く報じられているのに対し、ドイツ分(449ユーロ・9月15日)は単一ソースの情報にとどまります。日本発売は未発表で、血圧計として展開するには技適に加え薬機法の認証が別途必要です。前世代WATCH D2は管理医療機器として国内販売されていますが、WATCH D3の日本展開に関する情報は現時点でありません。

編集後記

腕時計のバンドの中に、空気で膨らむカフが入っていると知って少し驚きました。手首を締めつけて測る、あの仕組みそのものなんですね。頭の中で動きを想像しているうちに、つい腕時計そのものより中身のほうが気になってしまいました。

— CODE. 編集部

Photo: Anastasiya Badun on Unsplash

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