この記事のポイント
- いつ:2026年10月27日に、ソニーネットワークコミュニケーションズとNTTドコモが同日に公表。不正アクセスの発生は10月19日。本文は11月2日時点の情報
- 何が:So-netとドコモ光 plala(Sコース)の会員情報が漏えい。合計2,585,481件(人数ではなく情報の件数)
- 誰に:現会員に加え、元会員・解約者も対象。So-netは2026年3月以降の元会員、plala(Sコース)は過去6か月以内の解約者。plalaはSコースのみ
- なぜ重要:氏名・電話番号・メールアドレスなど7項目に加え、対象4メールの送受信用パスワードが54,401アドレス分漏えい。退会後も偽の連絡に注意したい(編集部の見方)
- まず何をするか:対象4メールサービスを今使っている人はマイページで新パスワードを設定。不審な連絡には応答せず、不安な人や時期が境界に近い人は特設ダイヤルに相談
So-net 約214万件に元会員27万件超、plala(Sコース) 約44万件に解約者2万件超——「今の契約」では対象かどうか決まらない
報道各社が伝えた発表内容では、合計2,585,481件の中に、すでに退会・解約した人の情報が含まれています。単位は「件」で、人数ではありません。報道の一例はImpress Watchです。
| サービス | 現会員 | 元会員・解約者 | 合計 |
|---|---|---|---|
| So-net | 1,869,771件 | 272,215件(2026年3月以降の元会員) | 2,141,986件 |
| plala(Sコース) | 422,365件 | 21,130件(過去6か月以内の解約者) | 443,495件 |
| 合計(編集部算出) | 2,292,136件 | 293,345件 | 2,585,481件 |
So-netの内訳はINTERNET Watchが元会員の区分とあわせて、plala(Sコース)の内訳はケータイ Watchが伝えています。
ドコモ光 plala の契約でも、対象は「Sコース」だけ
plalaは「ドコモ光 plala(Sコース)」のみが対象です。他コースやぷらら光メイト with フレッツなどは対象外です。
元会員・解約者の条件は2つ。退会・解約の時期が境界に近い人は特設ダイヤルに相談する
発表された条件は2つです。So-netは2026年3月以降に退会していれば含まれ、plala(Sコース)は過去6か月以内に解約していれば含まれます。
So-netについて、2026年2月以前に退会した人の扱いは、編集部が確認できた範囲では分かっていません。また、plalaの「過去6か月」の起点も、確認できていません。境界に近い人は、手元の書面やメールで退会・解約の時期とコース名を確かめたうえで、各特設ダイヤルに問い合わせてください。
相談先は2つ——So-net は 0120-36-8887、plala(Sコース)はドコモの 0120-035-700
電話先は、契約していたサービスで決まります。So-netの契約者・元会員ならSo-net、ドコモ光 plala の Sコースの契約者・解約者ならドコモです。
| So-net | ドコモ光 plala(Sコース) | |
|---|---|---|
| 特設ダイヤル | 0120-36-8887 | 0120-035-700(ドコモの特設ダイヤル) |
| 受付時間 | 10:00〜18:00(平日と土曜) | 10:00〜19:00(土日祝を含む) |
So-netの案内はSo-net公式FAQで確認できます。
plala(Sコース)の窓口を設けているのはドコモ。サービスの運営はソニーネットワークコミュニケーションズが受託している
plala(Sコース)のサービスは、ソニーネットワークコミュニケーションズが受託して運営しています。特設ダイヤルを設けているのはNTTドコモで、ドコモから見ると委託先で起きた事故です。ドコモの案内はNTTドコモのお知らせにあります。
漏れたのは氏名からインターネット接続用IDまで7項目——対象4メールの送受信用パスワードは54,401アドレス分が漏えい、会員パスワードとカード情報は未確認
発表資料は報道発表資料(PDF)で公開されています。
パスワードの線引きを先に示します。対象の4メールサービス(名称は下の項に挙げます)の送受信用パスワードは、54,401アドレス分が漏えいしています。無料の基本メールボックスの送受信用パスワードと、会員・マイページ・インターネット接続用のパスワードは、漏えいが確認されていません。
漏えいした項目と、漏えいが確認されていない項目は次のとおりです。
漏えいした項目(7つ)
- 氏名
- 電話番号
- メールアドレス
- ユーザーID
- 生年月日
- 性別
- インターネット接続用ID
漏えいが確認されていない項目(5つ)
- 会員パスワード
- 基本メールボックス(無料)の送受信パスワード
- マイページのログインパスワード
- インターネット接続用パスワード
- クレジットカード情報
「インターネット接続用ID」とは、プロバイダーにつなぐ際の認証に使うIDです。接続用パスワードは確認されていない側です。ただし「確認されていない」は、「漏れていないと確定した」という意味ではありません。
ここからは編集部の見方です。氏名・電話番号・メールアドレス・生年月日の組み合わせは、退会・解約後も本人に結びついたまま残りうる情報です。元会員・解約者にとっての懸念は、退会後も本人を狙った偽の連絡(なりすまし)が届きうる点だと見ています。
メール送受信用パスワードの54,401は「アドレス数」。対象は4サービス
メール送受信用パスワードが54,401アドレス分、漏えいの対象です。対象は、メールサービス、A-Box(追加メールボックス)、ソネットVAIOメール、PostPetメールアカウントサービスの4つです。この54,401が合計2,585,481件に含まれるのかは、編集部が確認できた範囲では不明です。
件数が人数と一致しない例として、ブックオフの会員番号数の事例があります。
口座情報16件・会員通知書情報7件——暗証番号は含まれない
銀行口座情報が16件、会員通知書情報が7件あります。上の7項目とは数え方が別で、この2つが合計2,585,481件に含まれるかも、編集部が確認できた範囲では不明です。口座情報16件は日本経済新聞が報じている件数で、暗証番号は含まれません。
公表後に確認できた書面発送は、口座情報16件・会員通知書情報7件の対象者向け
時系列は、報道各社が伝えた発表内容の整理です(報道の例:ITmedia Mobile)。発生から公表まで8日です。
- 10月19日:不正アクセスが発生
- 10月23日:事実を確認し、対象サーバーを停止。アクセス元からの通信を遮断
- 10月24日:調査で個人情報の漏えいを把握
- 10月27日:ソニーネットワークコミュニケーションズとNTTドコモが公表。午前10時ごろから、対象54,401アドレスのメール送受信用パスワードを順次、強制的に初期化
- 10月29日:口座情報16件・会員通知書情報7件の対象者へ書面を発送(公式FAQの記載として伝えられているところでは)
個人情報保護委員会へは報告済みとされています。二次被害は、公式FAQの記載として伝えられているところでは、10月29日時点で確認されていないとされています。
11月2日時点で編集部が確認できた範囲では、公表後の個別の連絡は上の書面発送までです。侵入の手口や検知の経緯は、同じく分かっていません。
対象4メールの利用者はマイページで新パスワードを設定——不審な連絡には応答せず、不安なら特設ダイヤルへ
公式の案内として確認できた行動は3つです。
- メールサービス、A-Box、ソネットVAIOメール、PostPetメールアカウントサービスの利用者は、マイページで新しいパスワードを設定する
- So-netを装う不審なメール・SMS・電話に応答せず、本文中のリンクを開かない
- 不安な場合は、各特設ダイヤルへ相談する
編集部の整理では、1は対象4メールサービスを今使っている人向けで、元会員・解約者が実行する行動は2と3です。パスワード再設定後の手順の詳細は、公式案内(So-netのお詫びとお知らせ)で確認してください。
退会後にSo-netやplalaを名乗る連絡が来たら、リンクを開かず特設ダイヤルから確かめる
ここからは編集部の整理です。退会後にSo-netやplalaを名乗る連絡が届いたら、メールやSMSの中のリンクや番号は使わず、自分で控えていた連絡先か、上の特設ダイヤルから確かめる方向が現実的です。
自分が対象かを照会できるのか——258万5,481件への個別通知も含めて
258万5,481件全体に個別の通知が届くのかは、編集部が確認できた範囲では分かっていません。会員自身が対象かを照会できる公式の手段も、同じく確認できていません。
plala(Sコース)側の個別連絡の手段と時期も同様です。公表されている問い合わせ先は特設ダイヤルですが、ダイヤルで対象かどうかの判定を受けられるかは、確認できていません。
まとめ
今の契約の有無ではなく、サービスと退会時期で対象が決まります。境界に近い場合や不明な場合は、特設ダイヤルに問い合わせてください。
続報で見る点は3つです。
- 侵入の手口などの原因
- 258万5,481件への個別通知の有無と時期
- 自分が対象か確かめる照会手段
編集後記
退会や解約をしたあとも情報が残っていて、対象になりうる点が一番引っかかった印象です。plala(Sコース)の「過去6か月」の起点が確認できず、特設ダイヤルはあっても対象かどうかの判定を受けられるかは分からないままで、私としては宙ぶらりんな気持ちが残っています。
— CODE. 編集部
- Source:So-net(1)
- Source:So-net(2)
- Source:ソニーネットワークコミュニケーションズ
- Source:NTTドコモ
- Source:Impress Watch
- Source:INTERNET Watch
- Source:ケータイ Watch
- Source:ITmedia Mobile
- Source:日本経済新聞
Photo: Denny Müller on Unsplash

