新型iPad mini(A20 Pro)は512GBだけ6コアCPUとデュアルNeural Engine。119,800円からで、前世代の改定後価格より2万円高い

手に持った小型タブレットのイメージ
目次

この記事のポイント

  • いつ:2026年10月26日(米国時間)に発表。日本では10月29日に予約が始まり、発売は11月6日です。
  • 何が:iPad mini として初の OLED(有機EL)ディスプレイ(8.5型)と、2nm 製造の A20 Pro を搭載します。
  • 容量で中身が変わる:512GB だけ6コア CPU とデュアル Neural Engine(AI 処理専用の回路を2基)。128GB・256GB は5コア CPU と Neural Engine 1基です。
  • 価格:Wi-Fi モデルは119,800円から。前世代の改定後価格99,800円との差は+20,000円です。
  • 輝度:ピーク1,200ニト(ニトは画面の明るさの単位)は HDR 時の値で、全画面は600ニトです。
  • リフレッシュレート:ProMotion(最大120Hz の高リフレッシュレート表示)には非対応で、60Hz のままです。

同じ「A20 Pro」でも512GBだけ6コアCPUとデュアルNeural Engine。128GB・256GBは5コアCPUで1基

新型 iPad mini は、同じ A20 Pro という名前でも容量によってチップの中身が違います。Apple は2026年10月26日(米国時間)に新型を発表しました(Apple の発表(Apple Newsroom))。構成差については、複数の報道(Hwbusters、PC Watch、Macworld)が同じ内容を伝えています。

容量CPUGPUNeural Engine
128GB / 256GB5コア(高性能2+高効率3)7コア16コア×1基
512GB6コア(高性能2+高効率4)7コア16コア×2基(デュアル)

GPU はコア数が全モデル7コアで共通です。構成の差は、CPU の高効率コアの数と、Neural Engine の数に表れます。高性能コアは重い処理を、高効率コアは軽い処理を少ない電力でこなす役割を持ちます。

A20 Pro 自体は2nm 製造です。前世代の A17 Pro との比較は、次のとおりです(いずれも Apple 発表値。出典はInteresting Engineering)。

  • CPU:最大60%高速
  • GPU:最大2.7倍
  • AI 処理:最大4.5倍

公表されている情報では、これらの値がどの容量の構成で示されたものかは分かりません。容量ごとの実測差は、発売前の現時点では分かっていません。

119,800円からは前世代の改定後99,800円比で+20,000円、発売時78,800円比なら+41,000円。512GBは171,800円

値上がり幅は、何と比べるかで2万円にも4.1万円にもなります。今の比較として使うのは、改定後99,800円との差の+20,000円です。発売時78,800円との差の+41,000円は、価格改定をはさんだ経緯を示す数字です。

前世代の128GB Wi-Fi モデルは、発売時が78,800円で、2026年6月25日の価格改定で99,800円になりました(iPhone Mania)。新型の日本価格(税込)はITmedia PC USERやGIGAZINEが伝えています。

新型(Wi-Fi・税込)価格新型128GBとの差
128GB119,800円(基準)
256GB136,800円+17,000円
512GB171,800円+52,000円
前世代 128GB(Wi-Fi)価格新型128GB(119,800円)との差
改定後99,800円+20,000円
発売時78,800円+41,000円

6コア CPU とデュアル Neural Engine を得る唯一の道である512GB は、128GB から数えて+52,000円です。容量が4倍になる分も含むため、チップの差だけに払う額ではありません。256GB から512GB への差は35,000円です。なお、米国価格は128GB Wi-Fi で699ドルです(Apple Store)。

Cellular モデルと Nano-texture(画面表面に微細な加工を施し、映り込みを抑える仕様)の価格は次のとおりです。

  • Wi-Fi+Cellular:最も安い構成が144,800円です。前世代の Cellular 128GB は、改定後124,800円(発売時104,800円)でした。新型の最安構成との差は、改定後比で+20,000円、発売時比で+40,000円です。容量を揃えた比較ではなく、新型は最安構成との比較です。
  • Nano-texture:512GB Cellular モデルを選ぶ場合は213,800円です。

8.5型OLEDのピークは1,200ニトだが、これはHDR時の値。全画面では600ニトで、リフレッシュレートは60Hzのまま

8.3型から8.5型へ・ベゼル24%減で本体サイズは同じ

画面は8.3型から8.5型に広がりました。ベゼルを24%細くしたことで、本体サイズは前世代と同じです(PC Watch)。

輝度は3つの数字で読む

ピークは1,200ニトで、HDR(明暗の幅を広く表現する表示方式)で表示するときの値です。画面全体を表示する場面では、SDR(従来の標準的な表示方式)・HDR とも600ニトです。最低は1ニトで、コントラスト比は2,000,000:1とされています(Interesting Engineering、PC Games Hardware)。全画面を表示する場面での600ニトは、前世代の500ニトより上です。

ProMotion 非対応の意味

ProMotion は、画面の更新頻度を最大120Hz まで可変にする Apple の表示技術です。新型は非対応で、60Hz のままです(gori.me)。60Hz は、画面が1秒間に60回更新されるという意味です。動きの滑らかさを重視する人は、120Hz 対応機と比べたうえで、60Hz で足りるかを見極める必要があります。

項目新型前世代
画面サイズ8.5型8.3型
パネルOLED(iPad mini で初)OLED ではない
全画面輝度600ニト500ニト
リフレッシュレート60Hz60Hz(据え置き)

厚さ5.4mm・255gで前世代より0.9mm薄く38g軽い。iPad で初の IP67 も入った

IP67 は、粉じんの侵入を防ぎ、一時的な水没にも耐える防塵・防水の等級です。iPad としては初の対応です。

本体サイズはそのままに、薄く軽くなりました。持ち運ぶ場面では、前世代と同じ大きさのまま、手に持つ重さが軽くなる点が効きます。

項目新型前世代との差
厚さ5.4mm0.9mm薄い
重さ255g38g軽い(前世代は約293g)
防塵・防水IP67iPad として初の対応

予約は10月29日に始まり、発売は11月6日。Midnight と Starlight から選ぶ前に決める3点

予約は10月29日に始まっており、発売は11月6日です。色は Midnight と Starlight の2色、容量は128GB・256GB・512GB から選べます(Apple Store)。色を選ぶ前に、次の3点を決めておくと迷いにくくなります。

  • 容量:容量ごとの実測差は、発売前の現時点では分かっていません。判断軸は、仕様上の構成差(512GB だけの6コア CPU とデュアル Neural Engine)に今払うか、実測差が出る発売後のレビューを待つかです。128GB と256GB で迷う場合の差額は17,000円です。
  • 通信:Wi-Fi か Cellular か。Cellular の最安構成は144,800円で、Wi-Fi 128GB の119,800円との差は25,000円です。
  • 割り切り:60Hz 据え置きと、前世代の改定後価格より+20,000円の価格を許容できるか。

まとめ

新型 iPad mini(A20 Pro)で押さえておきたい点は3つです。

  • 構成:512GB だけが6コア CPU とデュアル Neural Engine です。128GB・256GB は5コア CPU と Neural Engine 1基で、容量ごとの実測差は発売前の現時点では分かっていません。
  • 価格:119,800円は、改定後99,800円との差で+20,000円が今の比較です。発売時78,800円との差の+41,000円は、経緯を示す数字です。
  • 画面:ピーク1,200ニトは HDR 時の値で、全画面では600ニトです。ProMotion には非対応で、60Hz のままです。

予約する前に、容量と通信を決めてください。構成差の実測が気になるなら、発売後のレビューを待つ選択肢もあります。

編集後記

同じ A20 Pro でも512GBだけ中身が違うと知り、仕様表を見直したくなった印象です。値上がりの+20,000円もピーク1,200ニトも、何と比べるかで見え方が変わる数字なので、私は発売後のレビューで実測を確かめてから落ち着いて考えたいと思います。

— CODE. 編集部

Photo: Egor Komarov on Unsplash

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