「画面サイズ×スピーカー」の2軸で選ばせるONPUの新モニター、27型だけスピーカーの記載がない

デスクに設置された液晶モニターのイメージ(ONPU プレミアムビューモニター3機種の記事)

株式会社KURUKURUの家電ブランド「ONPU」が、モニターシリーズ「プレミアムビューモニター」全3機種を2026年8月24日(月)より発売した。ラインアップは23.8型240Hz(スピーカー搭載・非搭載の2機種)と27型WQHD180Hzの計3機種。本稿では選び方の軸・共通仕様・機種間の違い・購入前に確認すべき点を整理する。

目次

この記事のポイント

  • いつ:2026年8月24日(月)発売
  • 何が:ONPU「プレミアムビューモニター」3機種(23.8型240Hz×2機種+27型WQHD180Hz)
  • 選ぶ軸:画面サイズ・解像度と、スピーカーの有無の2つ
  • 共通仕様:Fast IPS・HDR・Adaptive Sync・sRGB 99%・輝度350cd/m²・VESA 75×75mm
  • 価格(税込):20,199円/24,239円/30,299円
  • 注意:型番・入出力端子・保証期間、および27型のスピーカー有無はリリースに記載がない

「画面サイズ×スピーカー」の2軸だけに絞った ONPU の新モニター戦略

ゲーミングモニター市場は解像度・リフレッシュレート・パネル種別・応答速度など比較項目が多く、初めて選ぶ読者ほど迷いやすい。ONPUの今回のリリースは、この選択を「画面サイズ・解像度」と「スピーカーの有無」という2つの軸だけに絞ったと説明している。

スペックを足して差別化するのではなく、選択肢そのものを減らす方向の設計だ。23.8型か27型か、スピーカー内蔵が必要かどうかを決めれば、残りの共通仕様は3機種とも同じという構成になる。

ONPUはKURUKURU(本社・東京都中央区銀座、代表取締役・関沢康寛)の家電ブランドで、2025年11月にポータブルディスプレイで立ち上げられた。「使いやすさ」「分かりやすさ」「手に取りやすさ」という3つの「やすさ」をコンセプトに掲げており、今回の2軸への絞り込みもこの延長線上にあると読める。

Fast IPS・HDR・Adaptive Sync・sRGB 99% — 3機種が譲らなかった共通仕様と、その価格帯への説得力

3機種に共通する仕様は、Fast IPS(非光沢)パネル、HDR対応、Adaptive Sync対応、sRGB 99%、輝度350cd/m²、VESA 75×75mm対応の6項目だ。

Fast IPSは、視野角の広さに優れる従来のIPSパネルに高速駆動を組み合わせたタイプで、色の見え方を保ったまま応答速度を上げられる。Adaptive Syncは、モニターの表示タイミングをグラフィックボードの描画に合わせて可変させる仕組みで、画面のちらつきや映像のズレ(ティアリング)を抑える効果がある。

sRGB 99%は色域カバー率を示す数値で、写真編集や動画視聴でも色の再現性が高いことを意味する。2万円台からsRGB 99%とAdaptive Syncを両立させている点は、価格に対して仕様が薄くならない設計といえる。

VESA 75×75mmは、モニターアームや壁掛け金具の取り付け穴の規格で、対応していれば市販の汎用アームに載せ替えられる。付属スタンド以外の設置自由度を確保したい読者には見逃せない仕様だ(付属品にはHDMIケーブルとDisplayPortケーブルが含まれると伝えられている)。

23.8型240Hz×2機種と27型WQHD180Hzを分けるのは解像度・リフレッシュレートと価格

3機種の違いは、画面サイズ・解像度・リフレッシュレート・応答速度・スピーカーの有無、そして価格に集約される。

項目23.8型240Hz(スピーカー非搭載)23.8型240Hz(スピーカー搭載)27型WQHD180Hz
解像度フルHD(1920×1080)フルHD(1920×1080)WQHD(2560×1440)
リフレッシュレート240Hz240Hz180Hz
応答速度MPRT 1msMPRT 1ms1ms(OD設定時)
スピーカー非搭載搭載リリースに記載なし
価格(税込)20,199円24,239円※30,299円

※ MPRTは動く映像の残像の少なさを示す指標(数値が小さいほど残像が少ない)。「OD設定時」はオーバードライブ機能を有効にした場合の値を指す。24,239円は複数媒体の報道で一致するが公式ページでの記載は確認できておらず、購入前に公式ECの表示価格を確認してほしい。

ただし2軸のうちスピーカー軸が実際に選択肢として機能するのは23.8型の2機種の間だけだ。27型については、今回参照したリリースにスピーカー搭載の有無に関する記載がない。

23.8型2機種の価格差は4,040円で、内蔵スピーカーの有無だけがその差分となる。外部スピーカーやヘッドセットを常用する読者にとっては、非搭載モデルを選ぶ実質的なメリットが大きい。

27型WQHD180Hzは、23.8型フルHD240Hz(スピーカー非搭載)より10,100円高い一方、表示できる情報量はフルHDの約1.8倍に増える。リフレッシュレートは240Hzより低い180Hzだが、依然として一般的なオフィス用モニター(60Hz)を大きく上回る水準だ。

FPS・レース系ならフルHD240Hz、画面の情報量を取るならWQHD180Hz — 用途別の選び方

FPSやレーシングゲームのように、コンマ数秒の反応が勝敗を左右するタイトルでは、リリースも訴求する通り240Hzのフルサイズ2機種が向く。MPRT 1msという数値も、この用途での残像の少なさを裏付ける。

一方、ブラウザやコード、資料を並べて表示したい、あるいは配信・動画編集でタイムラインを広く使いたいという読者には、WQHD解像度の27型180Hzが選択肢になる。フレームレートよりも画面内に収まる情報量を重視する使い方だ。

より上位のパネル品質や有機ELの表示性能まで求める読者には、BenQのMOBIUZ新シリーズのように240Hz有機ELパネルを積んだ製品もある。ただしその価格は104,200円で、ONPUの23.8型240Hz(スピーカー非搭載)の約5.2倍にあたる。ONPUの3機種は、そこまでの投資をせずに240Hzや3万円台前半のWQHDを試したい層に向いた価格設計といえる。

型番・端子構成・保証年数、購入前にどこで確認すればいいのか

今回参照したリリースには、各機種の型番、入出力端子の種類と本数、保証期間についての記載がない。コントラスト比やスピーカー出力(W数)、パネル供給元についても同じく記載がない。

型番が分からないままでは、購入後に同一機種かどうかを見分ける手がかりが乏しい。保証期間が不明では、故障時の対応方針も判断できない。入出力端子の構成は、既存のPC・ゲーム機との接続可否に直結するため、複数台の機器を切り替えて使う読者には特に重要な項目だ。

これらは推測で埋められる情報ではない。購入を検討する際は、ONPUの公式ECまたは主要オンラインストアの製品ページで、型番・保証規定・端子仕様の記載を必ず確認してから決めることを勧める。

まとめ

ONPUの「プレミアムビューモニター」3機種は、選ぶ軸を画面サイズとスピーカーの有無に絞り、共通仕様としてFast IPS・HDR・Adaptive Sync・sRGB 99%を2万円台から揃えた点が特徴だ。23.8型240Hzの2機種はフレームレート重視のゲームに、27型WQHD180Hzは画面の情報量を重視する用途に向く。

一方で型番・保証期間・入出力端子といった購入判断に直結する情報はリリースに含まれていない。価格と共通仕様の妥当性は評価できる材料が揃っているが、最終的な機種選定は公式ECの製品ページで詳細を確認したうえで進めてほしい。

編集後記

スピーカーの有無で選択が分かれる23.8型は、4,040円という価格差がそのまま搭載の有無に対応していて分かりやすい印象です。ただ画面の情報量で選びたくなる27型WQHD180Hzだけスピーカーの記載がなく、私も読みながら搭載しているのかどうかが気になってしまいました。

— CODE. 編集部

Photo: Joshua Kettle on Unsplash

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