GMKtec「NucBox M5S」国内正規版は市場想定売価80,800円、Amazon.co.jpの同容量クーポン価格とは15,801円差

デスクの上に置かれた手のひらサイズのミニPC本体のイメージ
目次

この記事のポイント

  • いつ:リンクスインターナショナルが2026年9月25日に取扱開始を発表し、発売は9月26日です。
  • 何が:GMKtecのミニPC「NucBox M5S」の国内正規流通が始まります。型番は GMK-M5S-16/512-W11Pro(5400U) とされています。
  • 位置づけ:本家のM5Sは8月14日に発売済みとされ、今回動いたのは新製品ではなく国内代理店の取扱です。AMD Ryzen 3 5400U搭載のエントリー帯にあたります。
  • 価格差:国内の市場想定売価は税込80,800円です。Amazon.co.jpでの同じ16GB/512GB構成のクーポン適用後価格64,999円(2026年8月15日時点)とは15,801円差です。
  • 性能と用途:PassMark CPU Markは10,744で、同社M5 Plusの約6割です。2.5GbE×2や増設スロットなど、端子と拡張性が特徴とされています。
  • 購入前に確認すること:リンクス版の実売価格、Amazon.co.jp側の現行クーポンの有無、M5Sの保証期間の3点です。

リンクスの取扱開始は9月26日、本家の発売は8月14日とされる——今回動いたのは国内正規流通

リンクスインターナショナルは2026年9月25日、GMKtec「NucBox M5S」の新規取扱開始を発表しました。発売は9月26日、市場想定売価は税込80,800円です(DreamNews、リンクス公式)。型番は GMK-M5S-16/512-W11Pro(5400U) と案内されています(商品ページ)。

ただし、GMKtec本家は2026年8月14日にM5Sを発売済みとされています。今回のニュースは新製品の登場ではなく、国内の正規代理店ルートが加わったという内容です。

想定売価80,800円とAmazon.co.jpのクーポン価格を並べる——同じ16GB/512GB構成での差は15,801円

Amazon.co.jpでは、クーポン適用で16GB/256GBが58,999円、16GB/512GBが64,999円でした(いずれも2026年8月15日時点・WIN-TAB)。リンクス版と同じ16GB/512GB構成で比べると、差額は80,800円−64,999円=15,801円です。楽天のGMKtec直販にも「クーポンで55,999円〜」の表記がありますが、この金額がどの構成を指すかは確認できていません(楽天市場)。

項目リンクス国内正規版Amazon.co.jp
構成16GB/512GB16GB/512GB
価格80,800円(税込)64,999円
価格の性質市場想定売価クーポン適用後の価格
時点2026年9月25日発表2026年8月15日時点

ここで注意したいのは、両者が同じ土俵の数字ではないことです。想定売価は発売前に示される目安で、実売価格は店頭ごとに変わります。一方のクーポン価格は、条件や時期によって変動します。Amazonの表記が税込かどうかなど細かな条件は、今回の情報では確認できていません。

リンクスインターナショナルは国内正規販売代理店で、取り扱い製品について日本語でのメール・電話による技術サポート窓口を設けています(リンクス サポート)。一方、M5Sの保証期間は公表情報からは確認できていません。差額の理由も公表されておらず、この窓口が差額に見合うかどうかは読者の判断になります。

リンクスが扱うGMKtec機の価格帯の幅も見ておきます。2025年5月の取扱開始時の想定売価は、K6が79,980円、K8 Plusが94,980円、K11が106,980円でした(GDM)。M5Sの80,800円はK6とほぼ同じ水準ですが、両者はCPUの等級が異なるため、これは性能の裏付けではなく、同社の国内取扱価格が8万円前後から始まっているという目安です。

Ryzen 3 5400UのPassMark CPU Markは10,744、同社M5 PlusのRyzen 7 5825U(18,355)の約6割

搭載CPUのAMD Ryzen 3 5400Uは、Zen 3世代・7nmのCezanne-Uで、4コア8スレッド、ベース2.6GHz・最大4.0GHzです。統合GPUはRadeon Graphicsで、公式ページに記載があります(GMKtec)。

性能の目安として、CPU性能を数値化するベンチマーク「PassMark」のCPU Markは10,744です(PassMark)。同社NucBox M5 PlusのRyzen 7 5825U(8コア16スレッド)は18,355とレビューに記載されており(WIN-TAB)、M5Sはその約6割にあたります。M5Sはエントリー帯にあたるため、CPU性能を重視するなら上位機も候補になります。

なお、この数値はあくまで相対的な位置づけです。オフィス作業やWeb会議で余裕があるかどうかという用途別の実測は、今回の公表情報からは確認できていません。

2.5GbE×2、最大3画面同時出力、M.2スロット2基——売りは端子と増設余地

項目内容
メモリDDR4-3200 SO-DIMM 16GB(16GB×1)
ストレージ512GB NVMe M.2 SSD(PCIe 3.0)
有線LAN2.5GbE×2
無線Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.2
OSWindows 11 Pro プリインストール
映像出力HDMI 2.0(最大4K/60Hz)、DisplayPort 1.4(最大8K/60Hz)、USB-CのDP Alt Mode(最大4K/60Hz)
USBUSB 3.2 Gen2 Type-A×2、USB 2.0 Type-A×2、USB-C×1(10Gbps・PD最大100W)
増設SO-DIMM×2で最大64GB、M.2 2280×2で各最大8TB(いずれもメーカー公表の上限値)
その他VESAマウント対応、筐体は約130mm角

DP Alt ModeはUSB-C端子から映像を出す仕組み、SO-DIMMはノートPC向けの小型メモリ、VESAマウントはモニター背面などに固定するための規格です。

2.5GbEは1Gbpsの有線LANより高速な規格ですが、対向側のルーター・スイッチ・接続先の機器も2.5GbEに対応していなければ速度は上がりません。多くの家庭のように回線と機器が1Gbpsのままなら、この2ポートによる速度面の恩恵はほぼありません。

2.5GbEが効くのは、NASや自宅サーバーと大きなファイルをやり取りする場合や、ルーター/ファイアウォール用途でWAN側とLAN側に1ポートずつ割り当てる場合などです。在宅ワーク用・サブ機用としては、活きる場面は限られます。

3系統の映像出力を使えば最大3画面の同時出力が可能とされており、モニターを3枚並べる作業環境に向きます。M.2スロット2基とSO-DIMM 2基があるため、購入時の16GB/512GBのまま使い始めて、必要になった時点で容量を足すという使い方ができます。

詳細な寸法(資料により数値が異なります)、重量、電源アダプタの出力、統合GPUのCU数は、公表情報からは確認できていません。

80,800円を払う理由になるのは何か——国内サポートを取るか、価格を取るか

編集部の見立てを、購入者の条件別に整理します。

  • 国内版が向くのは:購入後の技術的な相談を日本語のメール・電話で受けたい人です。リンクスは国内正規販売代理店で、取り扱い製品について日本語の技術サポート窓口を設けています(リンクス サポート)。
  • Amazon.co.jp側が向くのは:価格を最優先し、購入後の相談先を国内の日本語窓口に求めない人です。8月15日時点のクーポン価格との差額は15,801円でした。
  • CPU性能を最優先する場合:M5Sの売りは端子と増設余地であり、CPU性能ではありません。処理能力を求めているなら、M5S自体が候補から外れ、上位機や別機種を見ることになります。

在宅ワーク用・サブ機用を考えている読者の場合、M5Sの目玉である2.5GbE×2は、家庭の回線と機器が1Gbpsのままなら速度面では活きません。この機種を選ぶ理由は、3画面出力と、買った後で容量を足せる増設余地の2点に絞られます。

購入前に確認しておきたいのは、次の3点です。

  1. リンクス版の実売価格:80,800円は想定売価の目安で、店頭ごとに変わります。
  2. Amazon.co.jp側の現行クーポンの有無:64,999円は2026年8月15日時点の値で、現在のものではありません。
  3. M5Sの保証期間:公表情報からは確認できていないため、購入先の商品ページで確認してください。

まとめ

M5Sの今回のニュースは、新製品の発売ではなく、9月26日に始まる国内正規流通です。想定売価80,800円とAmazon.co.jpのクーポン適用後価格64,999円(8月15日時点)の差は、同じ16GB/512GB構成で15,801円でした。

性能はM5 Plusの約6割で、特徴は2.5GbE×2や3画面出力、M.2スロット2基といった端子と拡張性です。価格、国内サポート、CPU性能のどれを優先するかで選択は変わります。実売価格・現行クーポン・保証期間の3点は、購入前にそれぞれの販売ページで確かめておきたいところです。

編集後記

同じ16GB/512GB構成でAmazon.co.jpのクーポン価格と15,801円の差がある、という数字がまず目に入った印象です。ただ、想定売価と8月15日時点のクーポン価格は同じ土俵の数字ではないので、差額だけで決めきれないと私自身も読み返しながら思っていました。2.5GbE×2という端子が1Gbps環境ではほぼ活きない点も、地味に気になっています。

— CODE. 編集部

Photo: BoliviaInteligente on Unsplash

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