この記事のポイント
- 発売日:9月18日発売・予約は日本時間9月10日から
- 価格:Series 12は71,800円から(42mmアルミニウム・GPS)、Ultra 4は142,800円から。米国価格は前モデルと同額
- 目玉機能:新チップS11と「Audio Intelligence」の4機能(Sound Recognition・自動Music Recognition・Live Rewind・Siri Recap)
- 注意点:Live RewindとSiri Recapは英語先行ベータで日本語対応時期は未定。利用にはiPhone 16以降(16eを除く)が必須
- 買い替え判断:Sound Recognitionは条件が緩くiPhone 15 Proでも動作。「どの機能を使いたいか」で判断が分かれます
9月18日発売、価格は据え置き——S11チップと心拍センサーが変わった
Appleは日本時間9月10日、既報のイベントでApple Watch Series 12とUltra 4を発表しました。(Apple Newsroom) 発売日は9月18日(金)、予約は発表当日の9月10日から始まっています。(funq.jp)
価格はSeries 12が71,800円から(42mm・アルミニウム・GPS。46mmは80,800円、GPS+Cellularは89,800円から)です。(Impress Watch) Ultra 4は142,800円から(49mm・チタニウム)です。(funq.jp) 米国価格はSeries 12が399ドル、Ultra 4が799ドルからで、いずれも前モデルと同額。値上げはありません。(9to5mac)
両モデルには新チップ「S11」を搭載しています。Appleは「同社史上最も強力なウェアラブル向けチップ」と説明し、音声処理用の分離区画「Secure Exclave」を新設しました。(AppleInsider) メモリも前モデル比で2GBから4GBに倍増しています。(9to5mac)
心拍センサーも刷新され、1日中5秒ごとに心拍数を測定します(旧モデルは5分ごと・HRV(心拍変動)は24倍の頻度)。(GSMArena) Appleは1,000人超の自社調査から「ウェアラブル史上最も正確な心拍センサー」と説明していますが、これはApple自身の主張で第三者機関の独立検証ではありません。(Impress Watch)
Ultra 4はUltra 3から外観ほぼ変わらず——バッテリーが42時間→最大50時間に
Ultra 4は49mmチタニウムケースを踏襲し、外観・寸法・防水性能などの基本仕様はUltra 3からほぼ変わりません。違いの中心はチップ・バッテリー・センサー・ソフトウェアで、バッテリーは通常使用で最大50時間(Ultra 3は42時間)に伸長、屋外ワークアウトモードも最大45時間駆動します。(the-gadgeteer、スマートウォッチライフ) Series 12もバッテリーは通常使用で24時間を維持しつつ、屋外ワークアウトは8時間から10時間へ、15分の急速充電で得られる使用可能時間は8時間から12時間へと伸びています。(Tom’s Guide)
| 項目 | Apple Watch Series 12 | Apple Watch Ultra 4 |
|---|---|---|
| 発売日 | 9月18日 | 9月18日 |
| 国内価格 | 71,800円〜 | 142,800円〜 |
| 米国価格 | 399ドル〜(同額) | 799ドル〜(同額) |
| ケースサイズ | 42mm / 46mm | 49mm |
| チップ | S11 | S11 |
| バッテリー(通常) | 24時間 | 最大50時間 |
「Audio Intelligence」は結局何をしてくれる機能なのか
S11チップとともに導入された新機能群が「Audio Intelligence」です。iPhoneとApple Watchのマイク、オンデバイス+クラウドAIを組み合わせ、Sound Recognition・自動Music Recognition・Live Rewind・Siri Recapの4機能を提供します。(Apple Support)
Sound Recognitionはサイレン・ドアベル・赤ちゃんの泣き声などを検知して通知する機能です。聴覚に障がいのある利用者を想定しており、iPhoneが近くになくても単体で動作します。(MacObserver)
自動Music Recognitionは、Shazam的な曲識別を自動で行う機能です。(Apple Support)
Live RewindはDigital Crownのダブルプレスで直近15秒の会話をテキスト表示する機能です。表示した内容についてSiriへの質問や保存が可能です。(MacRumors)
Siri Recapは日中の会話をアンビエントにメモし、Apple Intelligenceが要点を要約する機能です。未保存の場合は7日で自動削除されます。(MacRumors)
使える条件は機能でまったく違う——Live Rewind・Siri RecapはiPhone 16以降必須、Sound RecognitionはiPhone 15 Proでも動く
4機能はまとめて紹介されますが、実際に使える条件はまったく異なります。
ハードルが高いのはLive RewindとSiri Recapです。本体がSeries 12かUltra 4であることに加え、ペアのiPhoneが16以降(16eを除く)である必要があります。旧WatchはwatchOS 27を入れてもこの2機能には対応しません。
一方、Sound Recognitionと自動Music RecognitionはペアのiPhone条件がより緩く、iPhone 15 Pro / 15 Pro Maxでも動作します。(MacObserver)
| 機能 | 必要な Apple Watch | 必要な iPhone |
|---|---|---|
| Sound Recognition | Series 12 / Ultra 4(発表時の対応機種) | 15 Pro / 15 Pro Maxでも動作(iPhoneが近くになくてもWatch単体で動作) |
| 自動 Music Recognition | Series 12 / Ultra 4(発表時の対応機種) | 15 Pro / 15 Pro Maxでも動作 |
| Live Rewind | Series 12 / Ultra 4(必須) | 16以降(16eを除く) |
| Siri Recap | Series 12 / Ultra 4(必須) | 16以降(16eを除く) |
買い替えを迷っているなら、まず自分がどの機能を使いたいかを決めるのが近道です。15 Pro / 15 Pro Maxを使っているなら、Sound RecognitionのためにiPhoneを買い替える必要はありません。
英語先行ベータのLive RewindとSiri Recap、日本語対応は未定でEUも対象外
条件を満たしても、日本語話者にはもう一段のハードルがあります。Live RewindとSiri Recapは2026年後半にベータ提供を開始しますが、当初は英語のみでEUでは提供されません。(TidBITS)
日本語メディア複数の報道によれば、この2機能の日本語対応時期は未定です。一方Sound Recognitionは言語に依存しないため、日本語環境でもそのまま使えます。(Mac OTAKARA)
録音データはどこにも残らない設計——オンデバイス処理とPrivate Cloud Computeの使い分け
以下はAppleのプライバシー説明と、それを伝える報道に基づく内容です。まずSound RecognitionとLive Rewindの音声認識は、端末の中だけで処理されます。テキストに起こし終えた生の音声データは、Apple WatchとiPhoneの両方から即座に、かつ復元できない形で削除されます。(andreafortuna.org)
クラウドを使う場面は限られます。Live RewindでSiriに質問したり内容を保存したりする場合と、Siri Recapが要約を生成する場合だけ、クラウド基盤「Private Cloud Compute(PCC)」を経由します。PCC上のデータはApple自身を含め誰もアクセス・保存できない設計だと説明されています。(andreafortuna.org)
そのPCCへ送られるのも音声そのものではありません。圧縮済みのテキストと、「自宅」「食料品店」といった粗い位置ラベルだけで、正確なGPS座標は除外されます。Live Rewindの15秒スニペットも、保存や質問をしない限り画面消灯から約30秒で端末から消えます。(andreafortuna.org) Appleはこれらの機能が録音データを作成・保存しないと説明しています。(MacObserver)
まとめ
Apple Watch Series 12とUltra 4は9月18日発売、価格は据え置きです。目玉のAudio Intelligenceは一枚岩ではなく、Sound Recognitionと自動Music RecognitionはiPhone 15 Proでもすぐ使えますが、Live RewindとSiri Recapはペア先のiPhoneが16以降必須なうえ英語先行ベータで日本語対応時期は未定です。買い替えを検討するなら、自分が使いたい機能がどちらのグループに属するかを先に確認しておくのが確実です。なお、watchOS 27自体は9月14日に一般公開され、Apple Watch Series 9以降・SE 3・Ultra 2以降が対象です。(Neowin) ただしLive RewindとSiri Recapは本体がSeries 12かUltra 4でなければ動かないため、手持ちの旧モデルにwatchOS 27を入れても、この2機能だけは使えません。
編集後記
Live RewindとSiri Recapが英語先行ベータで日本語対応も未定のまま9月18日を迎える中、私が惹かれたのはSound Recognitionでした。新型のApple Watch Series 12・Ultra 4は必要でも、ペアのiPhoneは15 Proのままで済むと知り、買い替えの主役はやはりWatch側なのだと気づかされました。
— CODE. 編集部
- Source:Apple Newsroom
- Source:funq.jp
- Source:Impress Watch
- Source:9to5mac (1)
- Source:AppleInsider
- Source:9to5mac (2)
- Source:GSMArena
- Source:the-gadgeteer
- Source:スマートウォッチライフ
- Source:Tom’s Guide
- Source:Apple Support
- Source:MacObserver (1)
- Source:MacObserver (2)
- Source:MacRumors
- Source:TidBITS
- Source:Mac OTAKARA
- Source:andreafortuna.org
- Source:MacObserver (3)
- Source:Neowin

