この記事のポイント
- いつ:2026年8月25日(火)提供開始の「予定」(デジタル庁が7月28日に公表)
- 何が:「マイナポータルアプリ」と「デジタル認証アプリ」が統合され「マイナアプリ」になる
- 誰に:どちらかのアプリを使っている iOS/Android の利用者
- なぜ重要:PIN・顔認証・指紋認証などの端末ロックが必須になり、未設定の端末では利用できない
- 何をすべきか:8月25日までに画面ロックを確認し、初回の利用登録に使うマイナンバーカードを用意する
2つのアプリが1本になる「マイナアプリ」、提供開始は8月25日の予定
統合されるのは、行政手続きのオンライン窓口「マイナポータル」を使うためのマイナポータルアプリと、マイナンバーカードによる本人確認・電子署名を担うデジタル認証アプリの2つです(Impress Watch)。役割の近い2本を使い分ける必要がなくなります。
ただしデジタル庁の発表の表記は「予定」であり、確定した期日として案内されているわけではありません。
1月22日に「2026年夏頃」と予告されていた統合、今回その日付が入った
統合そのものは新しい話ではありません。デジタル庁は2026年1月22日に統合方針と「2026年夏頃」という時期を告知しており、今回の発表はそこに8月25日という日付が入ったものです。
iOS/Android 向けに配信、現行アプリの呼称が変わる形をとる
配信対象は iOS と Android の両方です(ケータイ Watch)。8月25日以降はストア上で現行マイナポータルアプリの呼称が「マイナアプリ」へ切り替わる形になり(週刊アスキー)、別のアプリが新規に並ぶわけではありません。
画面ロックを設定していない端末では使えない。影響が大きいのはマイナポータルアプリだけの人
影響が最も大きいのは、端末側のロック設定が必須になる点です。第三者による不正利用を防ぐ目的で、PIN(暗証番号)・顔認証・指紋認証といった画面ロックを設定していない端末では、8月25日以降マイナアプリを利用できません(ITmedia NEWS)。同じ内容は共同通信なども報じています。
裏を返せば、ロックなしの端末ではマイナアプリ経由での手続きができなくなります。手続きの直前に気づくと動けないため、事前の確認に価値があります。
もともとデジタル認証アプリ側にあった仕様が、統合後の全機能に及ぶ
デジタル認証アプリはもともと端末の生体認証・ロック機能と連携する仕様で、統合によってその前提がマイナポータル側の機能にも広がります。影響が大きいのは、デジタル認証アプリを使わずマイナポータルアプリだけを使ってきた人です。
設定済みかどうかは、画面を消して開き直せば分かる
確認は1往復で済みます。画面をいったん消し、もう一度開いてみてください。
このとき PIN・顔認証・指紋認証のいずれかを求められれば、ロックは設定済みです。ロック画面(PIN や指紋の入力画面)を経由せずそのままホーム画面が出るなら未設定なので、8月25日までに端末の設定からいずれかを有効にしておく必要があります。
新しくダウンロードする必要はない。アップデートで名前が変わり、初回はカードで利用登録
新規インストールの作業は不要です。既存の利用者はアプリの更新で自動的にマイナアプリへ切り替わると案内されています(Impress Watch)。
すでにマイナポータルアプリを入れている場合
利用者側の移行作業は基本的にありません。ただし初回利用時にマイナンバーカードを使った「利用登録」が必要とされているため(デジタル庁)、カードを手元に置いてから開くとつまずきません。
いまデジタル認証アプリを使っている場合
認証・署名の操作時、またはアプリ起動時にマイナアプリへ誘導されると案内されています(デジタル庁)。移行先を自分で探す必要はない一方、誘導が来るのは操作の途中なので、締め切り直前の手続きは避けたほうが安全です。
なお、もう一方のアプリを削除してよいか、既存の利用者登録や連携情報がどう引き継がれるかは、今回の発表内容からは確認できていません。
ログインも電子署名も1アプリで完結 — 引っ越しの転出届からオンライン身元確認まで
統合の実利は、用途ごとにアプリを行き来しなくてよくなることです。ログイン、電子署名、外部サイト連携、スマホ用電子証明書(カードの電子証明書に相当する機能をスマホ側に持たせる仕組み)の設定・利用までが1つのアプリで完結するとされています(Yahoo!ニュース)。
マイナポータル側では以下の手続きが挙げられています。
- 引っ越しの際の転出届の提出
- パスポートの新規申請
- 一部民間サービスでのオンライン身元確認
- 一部自治体の施設予約
いずれも頻度は高くない手続きです。頻度が低い手続きほど「どちらのアプリだったか」は忘れやすくなります。統合により、その想起自体が不要になります。
左下に「マイナちゃん」がいるのは一定期間だけ。桜柄の新アイコンは6月に公開済み
アイコンは2段階で変わります。提供開始後の一定期間は左下に「マイナちゃん」が入った期間限定デザインで、移行措置とされています(ITmedia NEWS)。期間が過ぎると通常アイコンに切り替わり、マイナちゃんは CM などで引き続き広報役を務めるとされています(Impress Watch)。
通常アイコンは2026年6月5日に公開済みで、ピンクのグラデーションと桜柄、視認性を重視したデザインです(デジタル庁)。絵柄が途中で変わっても不具合ではないと知っていれば、探し直さずに済みます。
まとめ:8月25日までに済ませておくことと、まだ分かっていないこと
提供開始(8月25日・予定)までの準備は3点です。
- 画面ロックの確認:PIN・顔認証・指紋認証のいずれかを設定する
- マイナンバーカードの用意:初回の「利用登録」で使う
- アプリの更新:既存アプリを最新の状態に更新すれば自動的にマイナアプリへ切り替わる
一方、対応 OS バージョンや対応機種は今回の発表内容からは現時点で確認できていません。古い端末の場合は、提供開始に合わせてデジタル庁のマイナアプリのページで動作環境を確かめてください。
編集後記
画面を消して開き直すだけで確認できると知って、私はその場で自分の端末を試してしまいました。やることの重さより、8月25日という日付が入って初めて自分ごとになった感覚のほうが残っています。左下のマイナちゃんが期間限定なのはアイコンの上での話で、その後もCMなどで広報役を続けると知り、名残惜しさは半分で済みました。
— CODE. 編集部
Photo: Onur Binay on Unsplash

