この記事のポイント
- いつ:2026年7月24日発表。SIMフリー版・ソフトバンク版・楽天モバイル版は7月31日発売、ドコモ版のみ10月中旬以降
- 何が:モトローラのエントリースマートフォン「moto g37」シリーズが、日本向けに4モデル展開
- 誰に:2万円台〜3万円台でスマートフォンを探している人、格安SIMやキャリアで機種変更を検討している人
- なぜ重要:同じ名前の端末で価格が1万6,816円も開き、しかも最も高いSIMフリー版が最もメモリが少ないという逆転が起きている。なお、SIMフリー版は回線契約不要の端末単体価格、キャリア各社版は回線契約を前提とした表示価格で、実際の支払額は契約条件により変わり得る
- 読者は何をすべきか:価格だけで判断せず、メモリ・ストレージ・発売日・対応バンド・回線契約の要否(乗り換え意思)の5点で自分に合うモデルを選ぶ
SIMフリー3万8,800円、ソフトバンク2万1,984円 — 7月24日発表、同じ端末で1万7千円の開き
モトローラ・モビリティ・ジャパンは2026年7月24日、「moto g37」シリーズを日本向けに発表しました(PR TIMES)。同じシリーズ名ですが、日本市場には販路も価格も異なる4モデルが並びます。
最も高いのはSIMフリー版で、MOTO STOREでの販売価格は3万8,800円(税込)。最も安いのはソフトバンク版の2万1,984円(ソフトバンク)で、その差は1万6,816円にのぼります。
ただし、この4つの価格は同じ条件で並んだ数字ではありません。SIMフリー版の3万8,800円は回線契約を伴わない端末単体の価格で、キャリア各社版の価格は各社との回線契約を前提とした販売価格です。本記事の価格は各社が公式発表した表示価格であり、乗り換え(MNP)特典・下取り・分割の残債免除など、契約条件による実質的な値引きは反映されていません。
注目すべきは、高い方が得とは限らない点です。3万8,800円のSIMフリー版はメモリ4GB/ストレージ128GB、2万1,984円のソフトバンク版はメモリ8GB/ストレージ128GB。価格とメモリの大小が逆転しています。
「g37j」と「g37」は別物 — SIMフリー・楽天がj、ソフトバンク・ドコモが無印
4モデルは名前でも見分けられます。SIMフリー版と楽天モバイル版が「moto g37j」、ソフトバンク版とドコモ版が「moto g37」と呼び分けられています(ITmedia Mobile)。
キャリア版はさらに型番が細かく割り振られており、ソフトバンク版はA601MO、ドコモ版はM-51Gです。ネットで情報を探すときは、この末尾の「j」と型番まで確認すると取り違えを防げます。
対応バンドにも差があります。ソフトバンク版は5Gの周波数帯のひとつであるn79に非対応、一方でドコモ版はn79とLTE Band39に追加対応するカスタマイズが施されています(NTTドコモ)。同じ「moto g37」でも中身は同一ではありません。
メモリ4GBか8GBか、発売は7月31日か10月中旬か — 4モデルの中身を並べる
| モデル | 呼称・型番 | 価格(税込) | メモリ/ストレージ | 発売日 |
|---|---|---|---|---|
| SIMフリー版 | moto g37j | 3万8,800円 | 4GB/128GB | 7月31日 |
| ソフトバンク版 | moto g37(A601MO) | 2万1,984円 | 8GB/128GB | 7月31日 |
| ドコモ版 | moto g37(M-51G) | 2万2,000円 | 8GB/128GB | 10月中旬以降 |
| 楽天モバイル版 | moto g37j | 2万9,800円 | 4GB/64GB | 7月31日 |
3万8,800円で4GB/128GB — MOTO STORE・Amazon・量販店・MVNOで7月31日発売のSIMフリー版
SIMフリー版「moto g37j」は7月24日に予約が始まり、7月31日発売。MOTO STORE販売価格は3万8,800円(税込)で、メモリ4GB/ストレージ128GBです。
強みは販路の広さです。MOTO STOREのほか、Amazon.co.jp、全国の主要家電量販店、MVNO各社が扱います(PR TIMES)。回線を選ばずに買える代わりに、4モデルで最も高価という位置づけになります。
2万1,984円と2万2,000円 — 8GB/128GBで揃うソフトバンク版とドコモ版、待ち時間は2カ月半の差
キャリア2モデルはどちらもメモリ8GB/ストレージ128GBで、価格も2万1,984円と2万2,000円とほぼ並びます。ソフトバンク版は月額916円×24回の分割払いにも対応します。
分かれるのは入手できる時期です。ソフトバンク版が7月31日発売なのに対し、ドコモ版は10月中旬以降。同じ構成を手に入れるのに2カ月半ほど待つ計算になります。
2万9,800円で4GB/64GB — 唯一ストレージが半分の楽天モバイル版
楽天モバイル版「moto g37j」は7月24日10時に予約開始、7月31日9時発売で2万9,800円(税込)(楽天モバイル)。
構成はメモリ4GB/ストレージ64GBで、4モデル中ここだけストレージが半分です。写真や動画を多く残す使い方なら、購入前にクラウド併用やmicroSDの有無を含めて容量計画を立てておきたいところです。
Dimensity 6300とおサイフケータイは4モデル共通 — その他のスペックは公式発表・報道による値(モデル間の細部の差は未確認)
4モデルで共通と確認できているのは、SoC(スマートフォンの頭脳にあたるチップ)とおサイフケータイ対応の2点です。SoCはMediaTekのDimensity 6300で、CPUコアを8つ搭載するオクタコア構成です(phablet.jp)。以下に挙げる画面・カメラ・バッテリーなどの数値は、公式リリースや各種報道で伝えられている内容です。出典の多くはg37とg37jを区別せずに紹介しており、モデルごとの細部の差(例:ディスプレイの微妙な仕様差など)は現時点で確認できていません。
公式発表によれば、画面は約6.72インチのフルHD+(2400×1080ドット)液晶で、最大120Hz駆動に対応するとされています(すまほめーしょん)。スクロールや動きの滑らかさは、この価格帯としては十分な水準です。
カメラは約5,000万画素メイン(F1.8)と約800万画素超広角(F2.2)の2眼構成とされます(ガルマックス)。バッテリーは5,200mAhと大きめで、20Wの急速充電に対応すると発表されています(週刊アスキー)。
日常の使い勝手を支える要素も揃っています。IP64相当の防滴防塵とMIL-STD-810H準拠のタフさが公表されており、これに加えて4モデルすべてがおサイフケータイ(本体をかざして支払う日本独自のFeliCa方式の非接触決済)に対応します(PR TIMES)。本体サイズは約166.23×76.50×7.85mm、重量は約194〜196gと伝えられています(ASCII)。
OSはAndroid 16とされていますが(GizmoChina)、これは海外向けモデルの発表時点の情報であり、日本向け4モデルでの搭載を個別に確認したものではありません。カラーはPANTONE監修の4色(Capri/Impenetrable/Nautical Blue/Fuchsia Red)が用意されています(PR TIMES)。
予算で選ぶか、回線と発売日で選ぶか — 4モデルの振り分け方
選び方はシンプルに整理できます。判断材料は「価格」「メモリ・ストレージ」「発売日」「対応バンド」に、価格の前提を左右する「回線契約の要否・乗り換え意思」を加えた5点に絞られるからです。以下は各社発表の表示価格をもとにした一般的な目安であり、実際の負担額は契約内容によって変わります。
ソフトバンクを使っている/これから契約する人で、7月中に使い始めたいなら、ソフトバンク版が候補になります。2万1,984円で8GB/128GBと、表示価格とメモリ・ストレージの組み合わせで見ると手厚い構成です。ただしこの価格はソフトバンクとの回線契約が前提のため、ソフトバンクの回線を使う予定がない人には当てはまりません。
ドコモ回線を使っている/ドコモに乗り換えるなら、n79とLTE Band39に追加対応するドコモ版が候補です。ただし発売は10月中旬以降のため、今すぐ手元に欲しい人には向きません。
回線契約を伴わずに端末だけを買いたい、幅広い販路から選びたいならSIMフリー版。MVNOへの持ち込みや量販店での実機確認を重視する人向けですが、メモリ4GBで3万8,800円という価格は受け入れる必要があります。楽天モバイル版は2万9,800円と中間の価格ですが、購入経路が楽天モバイルに限られる点と、ストレージ64GBが許容できるかが分かれ目です。
まとめ
moto g37シリーズは、日本向けに4モデルという珍しい展開になりました。SIMフリー版3万8,800円、ソフトバンク版2万1,984円、ドコモ版2万2,000円、楽天モバイル版2万9,800円で、最大1万6,816円の開きがあります(各社の表示価格ベース。契約条件による実質値引きは含みません)。
しかもメモリはキャリア2モデルが8GB、SIMフリー版と楽天モバイル版が4GB。価格が高い=構成が上、が成り立たない点が今回の最大の注意点です。
Dimensity 6300、約6.72インチ最大120Hz、5,200mAh、おサイフケータイ対応という土台は共通なので、あとは自分の回線と入手時期、必要な容量から逆算するのが確実です。ドコモ版を待てるかどうかが、選択を大きく左右します。
編集後記
同じmoto g37でも、最安のソフトバンク版が2万1,984円で8GBメモリ、最も高いSIMフリー版の3万8,800円が4GBという逆転は、なかなか意外な印象です。私は価格が安いほどスペックも下だろうと思い込みがちなのですが、今回ばかりは値札より先に、どの販路のどのモデルなのかを見ないと判断を誤りそうですね。
— CODE. 編集部
- Source:PR TIMES(1)
- Source:ソフトバンク
- Source:ITmedia Mobile
- Source:NTTドコモ
- Source:楽天モバイル
- Source:phablet.jp
- Source:すまほめーしょん
- Source:ガルマックス
- Source:週刊アスキー
- Source:ASCII
- Source:PR TIMES(2)
- Source:PR TIMES(3)
- Source:GizmoChina
Photo: Evgeny Opanasenko on Unsplash

