先代より16,500円高いNoble Audio「FoKus Apollo Pro」、9月5日発売。同じドライバーと同じANCで121,000円

オーバーイヤー型のノイズキャンセリングワイヤレスヘッドホンのイメージ写真
目次

この記事のポイント

  • いつ:2026年9月5日に発売されます
  • 何が:Noble Audioのフラッグシップ ANC ワイヤレスヘッドホン「FoKus Apollo Pro」です
  • 価格・カラー:121,000円(税込)、バーガンディとピーコックブルーの2色展開です
  • 先代との差:ドライバー・ANC・バッテリーは同値のまま、発売時価格は104,500円から16,500円上がりました
  • 注意点:IP等級・予約開始日・店頭試聴の可否は、本稿執筆時点で未確認です

Noble Audioが「FoKus Apollo Pro」を発表し、2026年9月5日に発売します。価格は121,000円(税込)です。ただしスペック表を先代「FoKus Apollo」と並べると、ドライバー構成もANC性能もバッテリー持続時間も変わっていません。何が同じで何が変わったのか、そして12万円という価格が市場のどこに位置するのかを整理します。

9月5日発売・121,000円、国内で扱うのは2025年9月から代理店になったアユート

Noble Audioは新型ヘッドホン「FoKus Apollo Pro」を発表し、国内では2026年9月5日に発売します。価格は121,000円(税込)で、カラーはバーガンディとピーコックブルーの2色展開です。AV WatchPHILE WEB価格.comも同じ発売日と価格を伝えています。

国内の販売代理店はアユートです。Noble Audio製品は2025年8月末でエミライが取り扱いを終了し、9月1日からアユートが輸入代理業務を担っています。購入後の問い合わせや保証の窓口も、旧エミライ体制ではなくアユートになります。

ドライバーもANCもバッテリーも先代と同値、上がったのは価格の16,500円

Apollo Proのドライバーは、40mmダイナミック型と14.5mmのプラナー磁性型を同軸に配置したハイブリッド構成です。プラナー磁性型は、磁石列の上に薄い振動板を置いて面全体を駆動する方式で、Noble Audio公式によればこの設計は先代Apolloから引き継がれています。

項目FoKus Apollo(先代)FoKus Apollo Pro
ドライバー40mmダイナミック+14.5mmプラナー磁性の同軸ハイブリッド同左
ANC最大-35dB(QCC3084・左右各3マイク)同左
Bluetooth5.3(SBC/AAC/aptX/aptX HD/LDAC・マルチポイント)同左
バッテリーANCオフ80時間/オン60時間・充電約3時間同左
国内発売時価格104,500円(税込・2024年12月6日発売)121,000円(税込・2026年9月5日発売)
米国価格649ドル699ドル

先代Apolloの国内発売時価格は104,500円(税込)でした(AV Watchアユートの告知)。Apollo Proの121,000円との差額は16,500円です。これは発売時価格どうしの比較であり、現在の実売価格を比べたものではありません。米国価格は先代が649ドル、Apollo Proが699ドルとHeadfonicsのレビューは記しています。

創業者Wizardが詰め直した音を、Headfonicsは「低域の膨らみが解けた」と評した

AV Watchによれば、Apollo Proではチューニングが再調整されています。手がけたのはNoble Audio創業者のJohn Moulton氏で、「Wizard」の愛称で知られる人物です(Noble Audio公式)。

素材も刷新されました。AV Watchによると、イヤーパッドはプレミアムベルベットクッションを採用したものに変更されています。フレームにはアルマイト加工を施したアルミニウムが使われ、ヘッドバンドにはイタリア製のアルカンターラ(高級な合成スエード素材)が採られたとされています。付属のキャリングケースも刷新され、厚みは約40%薄く、体積は約20%小さくなったと同誌は伝えています。

音の仕上がりについて、Headfonicsのレビューは、先代Apolloに見られた「暴れ」が抑えられ、滑らかで成熟したチューニングに変わったと評しています。低域は締まりが増してコントロール性が上がり、先代で目立っていた量感過多の膨らみが解消されたとしています。高域はよりタイトでクリーンになり、音場は自然でやや広く、定位や楽器の分離も先代より精密になったというのが同誌の評価です。なお、CODE. 編集部は本機を試聴しておらず、ここまではHeadfonicsのレビューに基づく紹介です。

約330gの本体と10バンドEQアプリ、IP等級だけは未確認のまま

本体重量は約330gです(Headfonics別の情報源では327gと表記されており、公式スペックでの確認は取れていません)。専用アプリ「Noble FoKus」(iOS/Android)が用意され、bloomaudioによると10バンドEQ、6種類のサウンドプリセット、約5分の聴力テストに基づくパーソナライズEQを備えるとされています。

接続はBluetooth 5.3で、SBC・AAC・aptX・aptX HDに加えLDAC(ソニーが開発した高音質コーデック)にも対応します。2台の機器に同時接続できるマルチポイントも利用でき、PCとスマートフォンを行き来する使い方で接続し直す手間が減ります。

一方で、防水・防滴のIP等級は本稿執筆時点で確認できていません。国内代理店アユートの製品ページは公開されていますが、予約開始日や店頭試聴の可否も本稿執筆時点では未確認です。

59,400円のWH-1000XM6と116,820円のPx8 S2、121,000円のApollo Proが置かれる棚

12万円がどのあたりの価格なのかを、公式の直販価格を確認できた2機種と並べてみます。ソニーの「WH-1000XM6」はソニーストア直販で59,400円(税込)。Bowers & Wilkinsの「Px8 S2」は2025年9月発売のフラッグシップで、公式直販価格は116,820円(税込)です。

Apollo Proの121,000円は、WH-1000XM6のおよそ2倍、Px8 S2よりも4,180円高い水準です(今回、公式価格を確認できたのはこの2機種に限られます)。価格だけで優劣が決まるわけではありませんし、変わったのが数値ではなくチューニングと素材である以上、装着感や音の好みは試さないと分かりません。購入を検討するなら、店頭での試聴を挟むことをおすすめします。

まとめ

Noble Audio「FoKus Apollo Pro」は2026年9月5日に121,000円(税込)で発売されます。ドライバー構成やANC性能、バッテリー持続時間は先代と変わらず、発売時価格だけが104,500円から16,500円上がりました。変わったのは数値ではなく、創業者John Moulton氏によるチューニングの再調整と、フレーム・イヤーパッド・ヘッドバンドの素材刷新です。Headfonicsのレビューによれば、その変更は低域の締まりや高域のクリアさとして表れているといいます。カラーはバーガンディとピーコックブルーの2色から選べます。国内の取り扱いは、2025年9月からアユートが担っています。

編集後記

私が気になったのは、「FoKus Apollo Pro」がドライバーもANCもバッテリーも先代Apolloと同じ数値のまま、価格だけ16,500円上がった点です。素材やチューニングに付属ケースの小型化も加わったとはいえ、121,000円という金額をどう受け止めるかは、しばらく考え込んでしまいました。

— CODE. 編集部

Photo: Tomasz Gawłowski on Unsplash

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