この記事のポイント
- いつ:2026年8月3日時点の観測(納期は日々変動します)
- 何が:M5搭載MacBook Airが世界的なメモリ不足で品薄になっています。発送予定は日本の13インチ・ベース構成で8月19日〜8月26日、米国で2〜6週間、24GB以上の構成(日本)は最短9月2日です
- 誰に:M5搭載MacBook Airの購入検討者、特にメモリ24GB以上を狙う層
- なぜ重要:原因はApple固有の生産トラブルではなく、AI向け需要でDRAMが逼迫する業界構造です
- 読者は何をすべきか:待っても値下がりは見込みにくいため、構成をベースに寄せる・整備済製品や実店舗在庫を当たるのが現実解です
同じ13インチでも、メモリ構成次第で発送日は2週間動く
いまMacBook Airを注文しても、当日〜数日で届く状況ではありません。同じ13インチでも、メモリ構成の選び方で発送日が動きます。
日本のApple公式ストアで13インチのベース構成が8月19日〜8月26日発送予定と表示されている点はgazlogが、メモリを24GB・32GBに上げた構成が最短9月2日発送となる実測はgori.meが報じています。最短発送日で2週間前後の開きがあり、少なくとも同じ13インチの中では、待ち時間を決めているのは構成だということです。
米国でも容量の大きい構成ほど遅く、小売の新規入荷も絞られている
同じ傾向は米国でも確認できます。米国オンラインストアでは納期が2〜6週間に伸びており、メモリ容量が大きい構成ほど遅延が大きいとNotebookcheckが伝えています。小売筋からは「新規入荷が記憶にないほど絞られている」という声も出ています(MacRumors)。
日本でも実質3週間待ちが体感値だという観測があります(Apple Hacks)。ここに挙げた納期の数字はすべて8月3日時点のもので、在庫状況によって日々変わる点にご注意ください。
AIデータセンターがDRAMを吸い上げる “RAMageddon” が原因
品薄の理由はAppleの工場ではなく、メモリ業界の生産配分にあります。DRAM(パソコンやスマホの主記憶に使う汎用メモリ)を作っていた半導体メーカーが、AIアクセラレータ向けのHBM(DRAMを積層して帯域を稼ぐ高価格帯メモリ)へ生産ラインを振り向けた結果、汎用DRAMの供給が細りました。この逼迫は “RAMageddon” と呼ばれています(TechCrunch)。
価格面でも兆候は出ています。TrendForceは2026年第2四半期の汎用DRAM契約価格を前期比58〜63%上昇と予測していました(マイナビニュース)。メモリを厚く積む構成ほど納期が後ろへ下がるのは、この構造の素直な帰結です。
Mac miniとMac Studioでも同様の供給逼迫が報じられている
MacBook Air単体の不具合ではありません。すでにMac miniとMac Studioでも、同時期に供給の絞り込みが報じられています(Engadget)。単発の事象ではなく、複数のMac製品にまたがる構造だと捉えるのが妥当です。
13インチは224,800円に、6月25日の値上げ後に品薄が来た
「品薄が落ち着けば安くなる」という期待は、今回は成立しにくい状況です。M5搭載MacBook Airは2026年3月3日発表時に13インチ184,800円でしたが(ITmedia)、6月25日の一斉価格改定で224,800円になりました(ITmedia)。
値上げが先、品薄が後という順番です。供給が戻ればこの価格も戻る、という材料は今のところ確認できません。
| モデル / 地域 | 改定前 | 改定後 | 差 |
|---|---|---|---|
| 13インチ(日本) | 184,800円 | 224,800円 | +40,000円 |
| 15インチ(日本) | 219,800円 | 264,800円 | +45,000円 |
| 13インチ(米国) | $1,099 | $1,299 | +$200 |
15インチの改定額はnote掲載のまとめによります。値上げの規模はMacRumorsが伝えています。値上げが続いているのはMacだけではなく、CODE.でもiPhone・Watch・AirPodsの一斉値上げを全機種の新旧価格で比較しています。
Appleは14インチMacBook Proへ誘導しているとみられる
待てない読者に対して現に提示されている代替機種は、14インチMacBook Proです。Appleが購入者をそちらへ誘導しているとみられるとNotebookcheckが報じています。ただしこれは報道・小売筋の観測であり、Appleの公式な言明はありません。
もう一つのサインが、新学期プロモーション素材に付いた「subject to availability(在庫状況によります)」の注記です。製品サイクルの途中でこの但し書きが付くのは異例だとEngadgetは指摘しています。
ベース構成なら待ちが最短、24GB以上が要るなら待つしかない
いま取れる行動は、必要なメモリ容量で分かれます。M5世代のベース構成はメモリ16GB・ストレージ512GBで(ITmedia)、書類仕事・ウェブ・写真の現像・軽めの動画編集といった用途ならここで実用域に届きます。この層は納期の伸びが最も小さく、いま注文しても他の構成より短い待ちで受け取れます。
一方、生成AIをローカルで動かす、大規模な動画編集を回すといった用途で24GB・32GBが要る読者には、正直なところ待つ以外の解が薄い状況です。品薄の原因がメモリそのものである以上、容量を増やす選択がそのまま納期の伸びに直結します。容量を落として妥協するか、後ろへ下がった発送日を受け入れて注文するかの二択になります。
早く手にしたい場合の選択肢は、Apple認定整備済製品と実店舗の在庫です。整備済製品は在庫のある個体だけが並ぶため、目当ての構成が載っていれば注文生産を待つより早く届きます。ただしM5搭載MacBook Airは2026年3月発表と日が浅く、整備済製品や店頭在庫にM5世代が並んでいる保証はなく、M4以前の旧世代が中心になる可能性があります。
急がない読者は、無理に前倒しで注文する必要はありません。値上げは6月25日の改定によるもので、待って値下がりを取れる見込みは薄いため、必要になったタイミングで注文すれば十分です。
解消時期は2026年後半〜2027年以降とみる分析があるが、確定情報ではない
供給不足の解消時期については、2026年後半から2027年以降とみる分析があります。これは予測であって確定情報ではなく、「数週間待てば元通り」と見込むのは楽観的です。
まとめ
待ち時間はメモリ構成で大きく変わり、メモリを増やすほど発送日は後ろへ下がります。原因はAI向けHBMへの生産シフトによる汎用DRAM逼迫という業界構造であり、Apple固有の問題ではありません。
価格面では、6月25日の改定後の水準が品薄の解消で下がる材料は見当たりません。待てない読者向けの代替としては、14インチMacBook Proが提示されているとみられます。
次の一手は、必要なメモリ容量で分かれます。16GB・512GBのベース構成で足りるなら、いま注文するのが最も待ちの短い選択です。24GB以上が要るなら待つ以外の解は薄く、早く手にしたいなら整備済製品や実店舗の在庫を当たることになります。
本記事の納期の数字は2026年8月3日時点の観測です。価格は6月25日の改定後、DRAM市況の予測は4月時点のものである点にご留意ください。解消時期の見通しも未確定です。
編集後記
同じ13インチでも、メモリを24GBに上げると発送が最短でも9月2日まで後ろ倒しになるというストア表示には、私も少し身構えました。原因がAI向けHBMへの生産シフトという業界構造だと分かっても、注文画面の前で構成を選び直す手はやはり止まってしまいそうです。
— CODE. 編集部
- Source:gazlog
- Source:Notebookcheck
- Source:MacRumors(1)
- Source:gori.me
- Source:Apple Hacks
- Source:TechCrunch
- Source:マイナビニュース
- Source:Engadget
- Source:ITmedia(1)
- Source:ITmedia(2)
- Source:note
- Source:MacRumors(2)
- Source:semi-connect.net
Photo: Julian Steenbergen on Unsplash

