この記事のポイント
- いつ:2026年8月13日にKeychron が発表
- 何が:10×10で100キーを敷き詰めたマクロパッド「Keychron C100 8K Giant Custom Macro Pad」が64.99ドルで登場
- 誰に:配信者・動画編集者・DAW ユーザー・CAD 利用者・コーダーなど、ショートカットを大量に扱う人
- なぜ重要:100キーのうち自由に割り当てられるのは96キー(四隅の4キーはRGB制御専用)。8,000Hzポーリング・ホットスワップ・QMK対応をこの価格帯に載せた一方、接続はUSB-C有線のみに絞っている
- 読者は何をすべきか:初回入荷分は完売済みでバックオーダー扱い。日本発売・国内価格は未確認のため、公式ストアの再入荷を待つか個人輸入かを判断する
20cm四方に10×10 — 64.99ドルで届いた8Kポーリングのマクロパッド
Keychron の新製品「C100 8K Giant Custom Macro Pad」(公式製品ページ)は、10行×10列で100個のメカニカルキーを並べたマクロパッドです。マクロパッドという名称・仕様が示すとおり、通常のキーボードの代替ではなく、ショートカットとマクロの専用機として位置づけられます。
サイズは約196.65×196.65mm、筐体の高さはキーキャップを除いて17.8mm(overclocking.com)。ほぼ20cm四方で、テンキーパッドというよりマウスパッド1枚分の面積をデスクに要求する製品です。
価格は64.99ドル(TechPowerUp、Tom’s Hardware)。1キーあたり65セント程度の計算になります。
| 項目 | 内容 |
| 製品名 | Keychron C100 8K Giant Custom Macro Pad |
| 発表日 | 2026年8月13日 |
| 価格 | 64.99ドル(日本価格は未確認) |
| キー数 | 100キー(10×10)/うち割り当て可能96キー |
| 本体サイズ | 約196.65×196.65mm・高さ17.8mm(キーキャップ除く) |
| ポーリングレート | 最大8,000Hz |
| スイッチ | Keychron Apex Red リニア(プリルブ済み)・ホットスワップ対応 |
| キーキャップ | PBT+PC ブレンドの半透明・ASA プロファイル |
| 接続 | USB Type-C 有線のみ |
| 対応OS | Windows / macOS / Linux |
| 設定 | QMK ファームウェア+Keychron Launcher(ブラウザ) |
ポーリングレートは、機器がPCへ入力状態を報告する頻度です。8,000Hzは1秒間に8,000回、つまり0.125ミリ秒間隔での報告にあたります。マクロパッドとしては強気のスペックです。
なお筐体はプラスチック製です(一部媒体は POM 樹脂と記載しています)。
割り当て可能は96キー — 四隅の4キーはRGB制御に固定
100キーという数字からは「全部を自由に設定できる」と受け取られやすい仕様ですが、購入前に確認しておきたいのはここです。Notebookcheckによれば、プログラム可能なのは96キーで、残る4キーは四隅に固定されRGBライティングの制御専用です(再割り当て不可)。
四隅の挙動は、上側のいずれかで前のライティングエフェクト、下側のいずれかで次のエフェクトへ切り替わるとされています(overclocking.com)。RGBを一切使わない人にとっては、実質4キー分がデッドスペースになると考えておくのが安全です。
つまり「1キー1マクロ」で組む場合の上限は96個です。QMK には一般にレイヤー機能があり、レイヤーを重ねれば実質的な割り当て数は増やせますが、C100 固有のレイヤー上限は執筆時点で確認できていません。レイヤーの有無にかかわらず、96個という数字は最初の見積もりの基準として機能します。自分の使いたいショートカットが収まるかは、まずこの実数で見積もってください。
QMK+Keychron Launcherで設定、ホットスワップでスイッチも交換可能
設定はオープンソースのキーボードファームウェア QMK をベースに、ブラウザで動く「Keychron Launcher」から行えます(公式、ThinkComputers)。専用アプリのインストールなしにキーリマップやマクロ作成ができるため、導入のハードルは低めです。対応ブラウザは Chrome・Edge・Opera 系(WebHID 対応)で、Safari・Firefox には対応していません。設定がブラウザ側で完結する構成のため、OS 別の専用ドライバに縛られにくいのも利点です。
スイッチはホットスワップソケットを採用し、はんだ付けなしで交換できます(TechPowerUp)。標準搭載は Keychron 独自の Apex Red リニア(プリルブ済み=工場出荷時に潤滑剤が塗布済み)で、押し込みに引っかかりのないタイプです(Tom’s Hardware)。作動荷重は約45gf・ストロークは3.2〜4mm程度と伝える媒体もありますが、Keychron公式の一次スペックでは確認できていません。
100キー分をまとめて交換用スイッチに揃えるのは現実的ではありません。まずは頻用する数キーだけ重い/軽いスイッチに替える、といった部分交換が現実的な使い方です。なお Keychron は磁気方式のスイッチ(G6 HE UltraLight の MagOptic)も別系統で展開しています。
半透明キーキャップ+per-key RGB — 無刻印の96キーを色で見分ける
キーキャップは PBT と PC(ポリカーボネート)のブレンドによる半透明素材で、プロファイルは ASA(キーの高さ・傾斜の形状規格)です(ThinkComputers、green-keys.info)。半透明であることは、キーごとに色を変えるper-key RGBと組み合わせたときに効いてきます。
per-key RGB は22種類以上のプリセットを内蔵しているとされています(公式)。刻印のない96キーを見分ける手段は色しかないため、RGBは装飾ではなく機能として使うことになります。機能グループごとに色を分ける運用が前提だと考えてよいでしょう。
Bluetoothも2.4GHzドングルも非対応、USB-C有線一本
接続は USB Type-C の有線のみで、Bluetooth も2.4GHzワイヤレスドングルもサポートしません(overclocking.com、TechPowerUp)。ワイヤレス製品を多く出してきた Keychron としては思い切った構成です。
理由は8,000Hzポーリングとの両立にあるとみられます。高頻度の報告を安定して通すには有線が素直で、その代わりケーブルとポートを1つ占有します。
ワイヤレスで統一したデスクや、タブレット・スマートフォンとの併用を想定している人にとっては、この時点で候補から外れる製品です。逆にデスクトップに据え置く前提なら、電池残量を気にしなくてよい利点になります。
配信のシーン切替からDAW・CADまで — 96キーを何に割り当てるか
96キーは、単一アプリのショートカットを埋めるには多すぎ、複数の作業を1台に集約すると使い切れる規模です。想定ユーザーとして挙がるのはゲーマー・配信者・クリエイター・CAD 利用者・コーダー・生産性重視層です(ThinkComputers、BigGo)。
| 用途 | 割り当ての例 |
| 配信 | シーン切替・オーバーレイ操作・ミュート |
| 動画編集 | Adobe Suite のカット・トランジション・書き出し |
| ゲーム | MMOのスキルバー、シミュレータのコックピット操作 |
| 音楽制作 | DAW のトランスポート・トラック操作 |
自分の作業を書き出して、頻用ショートカットが何個あるかを数えてみてください。目安として合計が30〜40個程度に収まるなら、より小型のマクロパッドで足りる可能性があります。
初回分は完売 — 待つか、個人輸入か
執筆時点では、初回入荷分はすでに完売し、公式ストアはバックオーダー扱いになっていると報じられています(PCWorld)。64.99ドルという価格が需要を集めた形です。
正規代理店の発表・PR TIMES・Amazon.co.jp での取り扱いはいずれも確認できませんでした。国内流通を前提に計画しないほうが安全です。
国内展開を待つか、公式ストアや海外の販売サイトから個人輸入するかになります。後者は送料・輸入時の税・サポート窓口が国外になる点を織り込んだうえで判断してください。
まとめ
Keychron C100 8K Giant Custom Macro Pad は、10×10の100キーを64.99ドルで載せ、8,000Hzポーリング・ホットスワップ・QMK 対応まで備えたマクロパッドです。ただし自由に割り当てられるのは96キーで、四隅の4キーはRGB制御に固定されます。
接続は USB-C 有線のみに絞られており、ワイヤレス前提のデスクには合いません。初回分は完売、日本発売・国内価格は未確認のため、当面は再入荷の動向と国内展開の発表を追うことになります。
編集後記
100キーのうち自由に割り当てられるのは96キーで、四隅の4キーはRGB制御に固定、という線引きが読んでいて一番引っかかったところです。8,000Hzポーリングやホットスワップの方に目を奪われていたのですが、無刻印の96キーを色分けで見分ける運用を私がやり切れるのか、そこで少し考え込んでしまいました。
— CODE. 編集部
- Source:Keychron公式
- Source:エルミタージュ秋葉原
- Source:overclocking.com
- Source:TechPowerUp
- Source:Tom’s Hardware
- Source:Notebookcheck
- Source:ThinkComputers
- Source:green-keys.info
- Source:PCWorld
- Source:BigGo
Photo: Michelle Ding on Unsplash

