この記事のポイント
- いつ:2026年8月6日にBenQジャパンが発表。EX271QMZは8月14日発売、EX271QM/EX271QPは9月発売予定
- 何が:ゲーミングモニター「MOBIUZ」に3機種追加。有機EL(QD-OLED)の26.5型EX271QMZと、IPS液晶27型のEX271QM/EX271QP
- 誰に:WQHD解像度で高リフレッシュレートのモニターを検討している人
- なぜ重要:3機種で共通しているのは解像度(WQHD)だけ。パネル方式・リフレッシュレート・応答速度に加えて画面サイズも26.5型と27型に分かれ、有機ELを選ぶとサイズも26.5型に決まる
- 読者は何をすべきか:いま金額まで決まっているのはEX271QMZ(公式直販104,200円)だけ。320Hz/260HzのIPS 2機種は価格未定のため、判断は9月まで保留する
有機ELはEX271QMZの1機種だけ — 26.5型QD-OLEDが0.03msで8月14日に出る
BenQジャパンが2026年8月6日に発表したMOBIUZ 3機種のうち、有機ELパネルを積むのはEX271QMZの1機種だけです。残り2機種はIPS液晶で、発売も1か月ほど後ろにずれます。
スペックの並びを見ると、この1機種だけがQD-OLED(有機EL)という別方式のパネルを採用していることが分かります。EX271QMZは26.5型のWQHD(2560×1440)QD-OLEDで、リフレッシュレート240Hz、応答速度0.03ms(GtG)。発売日は2026年8月14日と確定しています(BenQジャパン公式発表)。
QD-OLEDは、有機ELの発光層に量子ドット(Quantum Dot)の色変換層を組み合わせたパネル方式です。GtGは「Gray to Gray」の略で、中間の階調から別の中間階調へ切り替わるまでの時間を指します。液晶が1ms前後で競っている領域に対し、0.03msは30倍以上速く、桁が違う数字です。
詳細なスペックは製品ページで公開されています(EX271QMZ製品ページ)。
104,200円のEX271QMZ、焼き付き対策は4系統
EX271QMZの価格は、BenQ公式直販で104,200円(税込)です。
QD-OLEDの価格帯そのものは下側にも広がっており、CODE.でも7月に62,800円で登場した27型QD-OLEDモニターを取り上げました。ただし本発表では両者の仕様を突き合わせられる情報が出ていないため、ここでは価格帯の参考としてのみ挙げておきます。
有機ELを日常的に使うときに残る不安は焼き付きです。BenQは公式リリースで、EX271QMZの対策としてPixel Shift/Idle Dimmer/Logo Dimming/Pixel Refreshの4機能を挙げています。
焼き付き対策4機能が効く場面
焼き付きが問題になりやすいのは、同じ位置に同じ絵が長時間出続ける場面です。ゲームのHUD、配信ソフトのパネル、デスクトップのタスクバーなどが典型で、モニターを仕事と兼用するほど滞在時間は伸びます。
4機能の名称は、この状況を分解した対策として並んでいます。画素位置をずらす、静止時の輝度を抑える、ロゴ部分を暗くする、画素の状態をリフレッシュする——名称から読み取れるのはここまでで、発動条件や実行間隔といった動作仕様は本発表では示されていません。
したがって現時点で確実に言えるのは「4系統の対策が用意されている」ところまでです。ゲーム専用ではなく作業用途にも回すつもりなら、実際の効き方は購入後に自分の使い方で確かめる項目として持っておくのが現実的です。
320HzのEX271QMと260HzのEX271QP、どちらもIPS液晶
残る2機種、EX271QMとEX271QPは有機ELではなくIPS液晶です。そしてリフレッシュレートでは、有機ELのEX271QMZを上回ります。
EX271QMは27型のWQHD IPSで320Hz、応答速度1ms(GtG)。EX271QPは同じく27型WQHD IPSで260Hz、応答速度1ms(GtG)。どちらも2026年9月発売予定です(EX271QM製品ページ/EX271QP製品ページ)。
IPSは液晶の駆動方式のひとつで、視野角の広さと色の安定が特徴です。リフレッシュレートは1秒間に画面を書き換える回数を表し、320Hzなら毎秒320回の更新になります。
ここで起きているのは逆転関係です。有機ELのEX271QMZは応答速度0.03msで勝ち、IPSの2機種は320Hz/260Hzのリフレッシュレートで勝つ。1ms(GtG)は液晶として速い部類ですが、0.03msとは比較の桁が違います。
解像度はWQHD共通、サイズは26.5型と27型に分かれる
3機種はいずれもWQHD(2560×1440)です。共通しているのはここまでで、画面サイズはEX271QMZが26.5型、EX271QMとEX271QPが27型と分かれています。
WQHDはフルHD(1920×1080)より精細で4K(3840×2160)より描画負荷が軽く、GPUの余力をフレームレートに回したい層の定番です。解像度が揃っている分、比較で残る変数は、パネル方式・リフレッシュレート・応答速度・画面サイズ・発売時期・価格の6つです。
3機種のスペック比較
| 型番 | サイズ | パネル | リフレッシュレート | 応答速度 | 発売時期 | 価格 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| EX271QMZ | 26.5型 | QD-OLED(有機EL) | 240Hz | 0.03ms(GtG) | 2026年8月14日 | 104,200円(税込・公式直販) |
| EX271QM | 27型 | IPS(液晶) | 320Hz | 1ms(GtG) | 2026年9月予定 | 未定 |
| EX271QP | 27型 | IPS(液晶) | 260Hz | 1ms(GtG) | 2026年9月予定 | 未定 |
※3機種とも解像度はWQHD(2560×1440)で共通です。
表を縦に見ると分かるのは、パネルとサイズが連動している点です。応答速度を優先してEX271QMZを選べば画面は26.5型になり、フレームレートの上限を優先してEX271QMを選べば27型になる。サイズだけを単独で選ぶことはできません。0.5型の差自体は小さいものの、設置スペースや視距離が決まっている机では先に効いてくる条件です。
色域・コントラスト比・端子構成は本発表では公表されていません。
判断材料が揃っているのはEX271QMZだけ — IPS 2機種の価格は9月まで出ない
購入判断に必要な材料が出そろっているのはEX271QMZだけです。8月14日という発売日と104,200円という金額の両方が確定しているのが、この1機種に限られるからです。
EX271QMとEX271QPは9月発売予定で、価格は本発表の時点で未定・未公表です。320Hzや260Hzが実際いくらで手に入るのかが分からないため、上の比較表は最後の1列が埋まりません。ここが埋まらない状態での機種決定は、判断材料が足りていない決定になります。
行動としては2つに分かれます。有機ELの応答速度が目的で、8月のうちに環境を整えたいならEX271QMZは検討に値します。リフレッシュレート優先、あるいは予算から入る場合は、9月の価格発表を待ってから3機種を並べ直すのが合理的です。待つ間には、手持ちのGPUがWQHDでどの程度のフレームレートを出せているかを実測しておくと、320Hzが自分にとって意味を持つ数字かどうかを先に判断できます。
まとめ
今回のMOBIUZ 3機種は、WQHDという共通の土台の上で、パネル方式と画面サイズが連動して分かれる構成になりました。有機ELなら26.5型、液晶なら27型という組み合わせが固定されている以上、どちらを軸に選ぶかで置き場所の条件も一緒に決まります。
残っている空白は、IPS 2機種の価格と、焼き付き対策4機能の動作仕様の2点です。次に情報が動くとすれば、EX271QMとEX271QPの発売に合わせた9月とみられます。
編集後記
新3機種と聞いて、私は有機ELが3つ並ぶのかと早合点していました。実際に8月14日発売が決まっているのはEX271QMZの1機種で、残る2機種は9月発売予定・価格未定です。焼き付き対策のPixel Shiftなど4機能も動作仕様は非公表なので、そこが見えてくるまでは静かに眺めていたいと思います。
— CODE. 編集部
Photo: Clint Patterson on Unsplash

