Keychron のゲーミングマウス「G6 HE UltraLight」が、ギズモード・ジャパン運営の「ギズマート」第12弾として国内で先行販売されています(PR TIMES)。製品名にある「HE」はホール効果(Hall Effect)の略ですが、磁気が働いているのはカーソルを追うセンサーではありません。
本記事では、MagOptic スイッチが1つのクリックに何を同居させたのか、12段階アクチュエーションが実際の操作で何を変えるのか、着脱式バッテリーの数字の読み方、そして国内価格と期限までを順に整理します。
この記事のポイント
- いつ:2026年7月28日19:00に国内先行販売開始。着脱式バッテリー版の超早割(20%OFF)は2026年8月14日12:00まで
- 何が:Keychronのゲーミングマウス「G6 HE UltraLight」。光学式と磁気式を1つのスイッチに統合した独自の「MagOptic」スイッチを搭載
- 対象:8,000Hzポーリングや作動点調整を使いたいPCゲーマー、46g/42gクラスの軽量マウスを探している人
- なぜ重要:磁気(ホール効果)が入っているのはセンサーでなく左右クリック側。12段階アクチュエーション+11段階ラピッドトリガーが要点
- 読者がすべきこと:着脱式46g(バッテリー交換重視・約2,400円高い)か内蔵42g(軽量・安価)かを決め、着脱式版の超早割期限(8月14日12:00)も確認する
トラッキングは光学の PixArt PAW3955。磁気が入っているのは左右クリックだけ
結論から言えば、このマウスの座標検出を担うのは光学式センサー「PixArt PAW3955」であり、磁気式なのは左右クリックのスイッチだけです(Keychron 公式/Lowyat.NET)。
センサーとスイッチはマウス内で別々の部品です。「HE 搭載」という表記を見たときに、どちらの話なのかを切り分けて読むと仕様が正しく掴めます。
PAW3955 が担う範囲:40,000DPI/750IPS/60G
PAW3955 は最大40,000DPI(DPI=マウスを1インチ動かしたときのカーソル移動量の細かさ)、追従速度750IPS(=約19m/秒)、最大加速度60Gに対応します(Lowyat.NET)。
実用面での意味は、低感度設定で腕を大きく振り抜いてもカーソルの座標がずれにくいことです。ここは従来の高性能光学センサーと同じ土俵で、MagOptic とは無関係な領域になります。
HE キーボードの文脈が持ち込む混同
ホール効果とは、磁石の動きを磁気センサーで読み取る仕組みです。キーボードでは、キーの押し込み深さを段階ではなく連続値で検出する方式として広まりました。
その語感のまま「HE マウス=センサーが磁気」と受け取ると誤読になります。G6 HE UltraLight で押し込み深さを読んでいるのは、キーではなく左右のクリックボタンです。
1つのスイッチに光学式と磁気式を同居させる MagOptic、12段階アクチュエーションと11段階ラピッドトリガー
MagOptic は、光学式スイッチと磁気式スイッチの機構を1つのクリックに収めた Keychron 独自のスイッチです(Gizmochina/SmartWatchLife)。片方を選んで載せるのではなく、両方の性質を場面で使い分けられる点が要点とされています。
磁気(HE)モード:押し込み深さの可変とラピッドトリガー
磁気モードでは、クリックが反応する深さ(アクチュエーションポイント)を12段階、ラピッドトリガー(指を戻した瞬間に入力をリセットし、次の入力を受け付ける挙動)を11段階で調整できます(TechPowerUp)。
浅く設定すればタップ撃ちや連射の切り返しが速くなり、深く設定すれば作業中の誤クリックを減らせる、という調整の幅がそのまま増えます。
光学モードに戻す場面
光学式スイッチは赤外線の遮断でクリックを検出するため、作動点が一定で、物理接点特有のチャタリング(接点の摩耗により1回の操作が複数回入力される誤動作)が起こりません。深さを詰める必要がない場面では、こちらの一定した挙動のほうが扱いやすくなります。
詰めたいときは磁気モード、一定の挙動を求めるときは光学モードを使う、という使い分けができます。なお、光学モードと磁気モードの具体的な切り替え手順(専用ソフト上の操作か、本体側の操作かなど)は、本記事の情報源からは確認できませんでした。
押下荷重60±10g・クリック耐久1億回が示す触感と寿命
押下荷重は60±10gとされています(SmartWatchLife)。軽すぎず、置いた指の重みだけでは意図しないクリックが入りにくい標準的な重さです。
クリック耐久は1億回とされています(KitGuru)。1日1万クリックでも計算上は約27年(10,000日)分に相当し、可動接点の摩耗が寿命を決める従来型メカニカルスイッチとは前提が変わります。
従来の光学スイッチ・HEスイッチと並べると、増えたのは「1つのスイッチで両取りできること」
3方式を並べると、MagOptic が独自に持ち込んだのは新しい検出原理ではなく「切り替えられること」だと分かります。
| スイッチ方式 | 検出方式 | アクチュエーション可変 | ラピッドトリガー | モード切替 |
| 従来の光学式スイッチ | 赤外線の遮断 | 不可(固定) | なし | 非対応 |
| 磁気式(HE)スイッチ | 磁石+ホールセンサー | 可 | あり | 非対応 |
| MagOptic(G6 HE UltraLight) | 光学+磁気のハイブリッド | 可(12段階) | あり(11段階) | 光学/磁気を使い分け可 |
読み方はシンプルで、可変幅が欲しいなら磁気側、一定の確実さが欲しいなら光学側を使う、という判断が1つのマウスの中で完結します。
「世界初」はメーカー主張として読む
Keychron は MagOptic を世界初の光学・磁気ハイブリッドスイッチと位置づけています(Gizmochina)。第三者機関による検証ではなくメーカーの主張であるため、本記事でも「初かどうか」ではなく「何ができるか」で評価しています。
350mAhを差し替えて使う設計。8,000Hzで約35時間という数字が着脱式を必要にする
G6 HE UltraLight は350mAhのバッテリーを2個同梱し、本体から抜き差しできる設計を採ります(TechPowerUp)。
なぜ着脱式が要るのかは、動作時間の数字を見ると腑に落ちます。2.4GHz・8,000Hz動作時の駆動時間は約35時間です(KitGuru)。「35時間も持つなら十分では」と感じるかもしれませんが、理由は次の項で数字とともに説明します。
本体1+予備1の2個構成でダウンタイムをなくす
35時間は、1日8時間の使用なら4日強にあたります。8,000Hzを使うのは基本的にゲーム中の運用なので、平日夜に3時間×5日=週15時間というペースなら、単純計算で2週間強で一巡します。つまり数日から2週間ほどの周期で、必ず一度は残量が尽きる計算になります。
問題は、尽きるタイミングを自分で選べないことです。ケーブルを挿して充電を待てば、その間は有線運用か、そこで切り上げるかの二択になります。
本機は350mAhのバッテリーを本体装着1個+予備1個の構成で同梱するとされ(SmartWatchLife)、この運用が箱を開けた時点で成立します。予備を1本充電しておき、切れたら差し替える。ここが「充電を待つ」か「差し替えてそのまま続ける」かの分岐点です。これは「電池持ちを伸ばす」のではなく「切れても止まらない」方向の解決策です。なお、予備バッテリー単体の追加購入可否・価格は、本記事の情報源からは確認できませんでした。
Turbo-Link 8Kレシーバーの3役
付属の Turbo-Link 8K レシーバーは、ドック形状で3つの役割を兼ねるとされています(ASCII.jp/SmartWatchLife)。8,000Hz受信、予備バッテリーの充電、そして4つのボタンを備えた入力機器としての機能です。
予備バッテリーの充電場所がレシーバーに統合されているため、差し替え運用のために別の充電器を用意する必要がありません。
Bluetoothは125Hz止まり:接続方式で電池持ちも応答も入れ替わる
本機は有線・2.4GHz・Bluetoothのトライモードで、ポーリングレート(1秒間に位置情報をパソコンへ報告する回数)は有線と2.4GHzが最大8,000Hz、Bluetoothは125Hzです(AKIBA PC Hotline!)。
Bluetooth 接続時の駆動時間は約340時間とされています(KitGuru)。応答性と電池持ちが接続方式でそっくり入れ替わるので、ゲームは2.4GHz、外出先の作業は Bluetooth、と割り切って使い分けるのが現実的です。
46g(着脱式)と42g(内蔵)のどちらを取るか、着脱式版の超早割は8月14日12:00まで
ラインアップは着脱式バッテリー版が約46g、内蔵バッテリー版が約42gの2種類です(AKIBA PC Hotline!)。
なお付属ウェイトを使えば52g/62gへ増量できるとされています(Lowyat.NET)。軽さが最優先ではない人にも選択肢があります。
国内価格の内訳と、どちらを選ぶか
| 項目 | 着脱式バッテリー版 | 内蔵バッテリー版 |
| 重量 | 約46g | 約42g |
| 超早割(〜2026年8月14日12:00・20%OFF) | 14,344円 | 11,968円〜 |
| 早割(〜2026年8月31日23:59) | 16,137円 | 出典に記載なし |
| 一般価格 | 17,930円 | 出典に記載なし |
着脱式は内蔵版より約2,400円高く4g重い代わりに、数日〜2週間ほどの周期で訪れる充電待ちを差し替えで消せます。内蔵版は軽くて安い代わりに、電池が尽きたら充電を待つ必要があります。8,000Hzで対戦ゲームを毎日長時間続ける人は着脱式の46g、外出先での作業や短時間の使用が中心で軽さと価格を優先する人は内蔵の42gが向きます。
この国内販売は、ギズモード・ジャパンが運営する「ギズマート」(CoSTORY 内・クラウドファンディング形式)での先行販売として実施されています(PR TIMES)。出荷時期およびキャンセル・返品の可否については、本記事の情報源からは確認できませんでした。申し込み前に公式の先行販売ページで条件を確認する必要があります。
共通仕様は、サイズ123.7×63×41mm、ABS+PC素材に防滑コーティング、PTFEソール、Bluetooth 5.3とされています(Lowyat.NET)。
グローバル版89.99ドル・9月上旬予定に対し日本が最速
グローバル版は89.99ドル・2026年9月上旬の展開が予定されており、日本での先行販売が世界最速になります(Keychron 公式/Keychron 公式)。
全7色・オープンソースファームウェア標準搭載
カラーは半透明5色に白と黒を加えた全7色展開です(SmartWatchLife)。MCU(マウス内部の制御チップ)は Nordic の nRF54LM20A です(Keychron 公式)。
見逃せないのが、オープンソースファームウェアを標準搭載する点です(Notebookcheck)。メーカー製ソフトの提供が終わってもコミュニティ側で設定手段を維持できる余地があり、長く使う前提の人ほど効いてきます。
まとめ
G6 HE UltraLight の「HE」はセンサーではなくクリックの話であり、MagOptic の価値は光学と磁気を1つのスイッチで使い分けられることにあります。12段階アクチュエーションと11段階ラピッドトリガーは、詰めたい人には調整幅を、詰めない人には固定された確実さを残します。
購入判断は2つに絞れます。8,000Hzで対戦ゲームを毎日長時間続ける人は、約2,400円高い分だけ充電待ちを差し替えで消せる着脱式の46g。外出先での作業や短時間の使用が中心で、軽さと価格を優先する人は内蔵の42g。
20%OFFの超早割(着脱式版は2026年8月14日12:00まで)はそれ以降、早割(〜8月31日23:59)、一般価格の順に上がっていきます。ただしこれはギズマート(CoSTORY 内・クラウドファンディング形式)での先行販売であり、出荷時期やキャンセル・返品の可否は本記事の情報源からは確認できません。申し込み前に公式の先行販売ページで確認してください。
編集後記
磁気ホール効果と聞いてセンサーの話かと早合点しかけたのですが、G6 HE UltraLight で効いているのは左右クリックの MagOptic スイッチ側でした。着脱式46gがバッテリーの差し替えで8,000Hz運用の約35時間をつなぐ構成も、軽さと使い続けやすさの折り合いのつけ方として納得できます。名前の一部だけで中身を決めつけるのは、そろそろやめようと思います。
— CODE. 編集部
- Source:PR TIMES
- Source:Keychron公式(1)
- Source:Keychron公式(2)
- Source:Lowyat.NET
- Source:Gizmochina
- Source:SmartWatchLife
- Source:TechPowerUp
- Source:KitGuru
- Source:ASCII.jp
- Source:AKIBA PC Hotline!
- Source:Notebookcheck
Photo: maar gaming on Unsplash

